今日の読書 城を攻める 城を守る／伊東潤

関東、特に北条氏を主役にした歴史小説を得意とする伊東潤による城の紹介本になります。

ただし、城を紹介するという事に対して、建物の素晴らしさというようなものは紹介されている物が多々あるという事から、城の楽しみ方はそれだけではなく、城本来の使われ方、攻めたり攻められたりという歴史上意味のあったものを紹介するという趣のものになっています。

城の立地条件、その城を中心とした戦、その戦に関わった武将や回りの状況をいうのを紹介するものですが、基本戦国時代が多く、幕末が少しという感じですね。

その城を中心とした戦の結果、どういう事になったかという歴史のも触れられていて、なかなか楽しめるものになっていますね。

北条氏をメインとする小説を多々発表していますし、それ以外でも関東を舞台にした作品が多いのもあってか、扱っている城の立地条件はかなり偏っています。

中国地方や四国なんて出てくる城はありませんし、西日本の城が好きだという人には若干面白くないと感じる人はいるかなというのはありますが、私としてはそれなりになじみのある地名が多くて助かったりはします。

第１部　北海道・東北
　　　　　白河城
　　　　　会津若松城
　　　　　五稜郭

第２部　関東
　　　　　新井城
　　　　　河越城
　　　　　箕輪城
　　　　　鉢形城
　　　　　八王子城
　　　　　水戸藩

第３部　甲信越
　　　　　川中島合戦と海津城
　　　　　一乗谷朝倉館
　　　　　七尾城
　　　　　春日山城

第４部　東海
　　　　　桶狭間合戦をめぐる城郭軍
　　　　　懸河城
　　　　　二俣城攻防と三方ヶ原
　　　　　長篠城
　　　　　高天神城
　　　　　山中城
　　　　　韮山城

第５部　西日本
　　　　　小谷城
　　　　　有岡城
　　　　　賤ヶ岳合戦と陣城群
　　　　　大阪城
　　　　　原城
　　　　　熊本城

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