今日の読書 中野のお父さん/北村薫
大学時代バスケをやっていた体育会系の文芸編集者の娘が、出版界に秘められた日常の謎にぶつかると、中野に住んでいる定年間近の高校国語教師の父の所に帰って謎解きをしてもらうという、日常の謎系の安楽椅子探偵ものになります。
若い女性が博識の年上の安楽椅子探偵に日常の謎を解いてもらうという形式は、北村薫のデビュー作シリーズである円紫さんと私のシリーズにありますが、娘が父親に助けを求める(というほど切羽詰まってはいないが)という事で、かなりシンプルにあっさりと謎解きがすんでしまうというのがこの連作短編の特徴でしょうか。
作者の北村薫が高校の教師だったという事もあって、ある意味作者を投影しているというか、父親が憧れる父娘関係を組みこんでいるんじゃないかと思ってみたりします。
いわゆる新本格ムーブメントが起きた時の探偵役の多くは大学のミステリー研究会に在籍するミステリーマニア達であり、ある種の自己理想像が組み込まれているんだろうなと勝手に感じたのと同じく、年齢的にもかぶる作者の1つの理想像なんじゃないかと勝手に感じてしまいます。
日常の謎系のものは、事件捜査があるわけではないので、短くまとめられるわけですが、その中でも特にシンプルにしている感じですね、何せお父さんが少しのヒントでいろいろと持っている知識でつなぎ合わせてしまいますからね。
何よりも羨ましいのは、読んだ本の事をすっかり記憶している所ですかねぇ、読書量が増えれば増えるほど、私は本のタイトルと中身が即座に結び付かなくなってきていますから、どこかで何となく見た覚えがあるけれどもそれが何に書いて行ったものなのか分からなくなっていますからねぇ・・・
どうも、これはシリーズ化を想定しているっぽいですが、出版界ネタがある程度たまっていて、ちゅおっとした小ネタのように使えるというのがあるんでしょうね、とにかくシンプルで入り組んでいない気楽に読める1冊でしたし、ネタさえあれば書くのは大変そうではないんですよね、ミステリーの場合ネタそのものを考えるのが大変なんでしょうが。
若い女性が博識の年上の安楽椅子探偵に日常の謎を解いてもらうという形式は、北村薫のデビュー作シリーズである円紫さんと私のシリーズにありますが、娘が父親に助けを求める(というほど切羽詰まってはいないが)という事で、かなりシンプルにあっさりと謎解きがすんでしまうというのがこの連作短編の特徴でしょうか。
作者の北村薫が高校の教師だったという事もあって、ある意味作者を投影しているというか、父親が憧れる父娘関係を組みこんでいるんじゃないかと思ってみたりします。
いわゆる新本格ムーブメントが起きた時の探偵役の多くは大学のミステリー研究会に在籍するミステリーマニア達であり、ある種の自己理想像が組み込まれているんだろうなと勝手に感じたのと同じく、年齢的にもかぶる作者の1つの理想像なんじゃないかと勝手に感じてしまいます。
日常の謎系のものは、事件捜査があるわけではないので、短くまとめられるわけですが、その中でも特にシンプルにしている感じですね、何せお父さんが少しのヒントでいろいろと持っている知識でつなぎ合わせてしまいますからね。
何よりも羨ましいのは、読んだ本の事をすっかり記憶している所ですかねぇ、読書量が増えれば増えるほど、私は本のタイトルと中身が即座に結び付かなくなってきていますから、どこかで何となく見た覚えがあるけれどもそれが何に書いて行ったものなのか分からなくなっていますからねぇ・・・
どうも、これはシリーズ化を想定しているっぽいですが、出版界ネタがある程度たまっていて、ちゅおっとした小ネタのように使えるというのがあるんでしょうね、とにかくシンプルで入り組んでいない気楽に読める1冊でしたし、ネタさえあれば書くのは大変そうではないんですよね、ミステリーの場合ネタそのものを考えるのが大変なんでしょうが。