FC2ブログ

今日の読書 Arknoah2ドラゴンファイア/乙一

現実世界でいじめられていた子供が、絵本の世界アークノアに入りこんでしまうというファンタジー小説の2冊目になります。

創造主という絶対的な存在がいて、それに対する疑問が一切なく、時間という概念が無いために、住人みんな歳をとる事もなければ死ぬ事もない、基本的な立場が変わるわけでもなく、子供は永遠に子供のまま妊婦は永遠妊婦のまま、親子関係も出現した時からそういう設定だからと創造主に決められたものであり、いわゆる現実の自然の摂理とは別物の世界であるアークノア。

死の概念も違うために、一度死んでも次の日にはその時の記憶が無い状態で元通りになるという常識。

その世界の中に入ってきてしまった者は異邦人と呼ばれ、アークノアの世界に侵入すると同時に、怪物を作り出してしまう。

その怪物はアークノアの世界を壊す者として排除しなければならないが、排除するためには異邦人が自ら倒さなくてはならず、また怪物を倒す事によってのみ元の世界に戻る事が出来る。

怪物を倒す手段はそれだけではなく、怪物を作り出した異邦人を殺すという方法もあり、その場合異邦人はアークノアの住人と違い、死んだらば普通に死んでしまい、元の世界には戻る事はできない。

前作でこのアークノアに入りこんでしまったアール・アシュビィ。

一緒に入りこんでしまったグレイ・アシュビィを元の世界に戻す事は出来たものの、自分が作り出した怪物である蛇はまだ倒せずにこの世界に残っている。

ここに、歯並びが悪くていじめにあっている少女のマリナ・ジーンズがアークノアに入り込んできて、それ同時に作り出した怪物である炎を操る竜が出現。

アールはマリナを元の世界に戻すためにアークノアの人々と力を合わせて竜を何とかしようと奮闘するという流れの話になります。

ファンタジーとして、世界設定がきっちりしていてファンタジーが苦手な私でも分かりやすくて助かっているのですが、何よりも面白いのは基本的に元の世界に戻る動機が圧倒的に弱いという事ですね、そりゃ誰だっていじめにあっていた世界に戻りたいという風には中々思えないものですからね、でも、長居をすると命に関わるという事で長居するわけにもいかず、また基本的な条件が違いすぎてアークノアの住人と本当に分かりあえるわけでもないというのも、このお話ではさらに強く出ていますね。

現実世界に戻ったアールの弟グレイも、現実に戻ってから動き始めるというのが続編で重要になりそうな感じで物語が続いて行きます。

このシリーズがどれだけ続くのかは分かりませんが、次作はかなり大きな転換点を提示しそうな感じですね。

テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

おまけ

カレンダー
09 | 2015/10 | 11
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
最新記事
最新トラックバック
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
プロフィール

茶留蔵

Author:茶留蔵
心身ともに不健康で知性が大いに不自由な社会不適合者

タグ
おまけ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

カウンター
現在の閲覧者数:
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
義援金募集
FC2「東北地方太平洋沖地震」義援金募集につきまして
検索フォーム
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

RSSリンクの表示
ニューリリース
メタル
QRコード
QR
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる