今日の読書 片桐大三郎とXYZの悲劇/倉知淳
国民的な時代劇大スターの片桐大三郎、誰もが知っている名俳優ながらも聴覚を失った事で、役者業は引退。
しかし古希を過ぎても聴覚以外は元気極まりないという事で、知名度を利用しつつ探偵趣味を存分に発揮して事件を解決するというお話。
聴覚を失った俳優が事件を解決するという事で、エラリー・クイーンの『Xの悲劇』『Yの悲劇』『Zの悲劇』『レーン最後の事件』というドルリー・レーン4部作を踏襲する形の短編4作をまとめたものになります。
探偵役の設定を似せているだけでは無く、それぞれの事件がきちんと『Xの悲劇』から踏襲された、似て非なる事件になっていて、ドルリー・レーン4部作を読んだ事がある人ならば、事件のこの部分を引っ張ってきたんだなと分かりやすくなっていますが、私は『Zの悲劇』の事件についてはすっかりと忘れていたので、どの部分がどうというのは分からなくはなっていますが・・・というか、たぶん4部作の中でも一番扱いが軽いのはZだと思うというか、印象としては『最後の事件』への繋ぎという印象しか残っていないんですよね、読みなおせば違うのかもしれないですが。
基本ドルリー・レーンについて知っている方が楽しめると思いますし、実際に私は知っているからこそ楽しめているというか、知っていたからこそミスリードに引っかかった部分もあるのですが、知らないならば知らないでも楽しめると思います。
倉知淳は10年ほど新作が出ていない猫丸先輩という私の大好きな探偵キャラがいるのですが、どことなくテイストに共通性を感じて嬉しくなりました。
本作もシリーズキャラに出来そうなくらいなんですが、ドルリー・レーンを踏襲しているとなると、これ限りと考えるのが妥当そうですね。
佳作にもほどがある作家なので、果たして次作はいつ出る事やらと・・・
しかし古希を過ぎても聴覚以外は元気極まりないという事で、知名度を利用しつつ探偵趣味を存分に発揮して事件を解決するというお話。
聴覚を失った俳優が事件を解決するという事で、エラリー・クイーンの『Xの悲劇』『Yの悲劇』『Zの悲劇』『レーン最後の事件』というドルリー・レーン4部作を踏襲する形の短編4作をまとめたものになります。
探偵役の設定を似せているだけでは無く、それぞれの事件がきちんと『Xの悲劇』から踏襲された、似て非なる事件になっていて、ドルリー・レーン4部作を読んだ事がある人ならば、事件のこの部分を引っ張ってきたんだなと分かりやすくなっていますが、私は『Zの悲劇』の事件についてはすっかりと忘れていたので、どの部分がどうというのは分からなくはなっていますが・・・というか、たぶん4部作の中でも一番扱いが軽いのはZだと思うというか、印象としては『最後の事件』への繋ぎという印象しか残っていないんですよね、読みなおせば違うのかもしれないですが。
基本ドルリー・レーンについて知っている方が楽しめると思いますし、実際に私は知っているからこそ楽しめているというか、知っていたからこそミスリードに引っかかった部分もあるのですが、知らないならば知らないでも楽しめると思います。
倉知淳は10年ほど新作が出ていない猫丸先輩という私の大好きな探偵キャラがいるのですが、どことなくテイストに共通性を感じて嬉しくなりました。
本作もシリーズキャラに出来そうなくらいなんですが、ドルリー・レーンを踏襲しているとなると、これ限りと考えるのが妥当そうですね。
佳作にもほどがある作家なので、果たして次作はいつ出る事やらと・・・