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今日の読書 なぜ「田中さん」は西日本に多いのか/小林明

東日本には鈴木さんと佐藤さんが多く、西日本には田中さんと山本さんが多いというような、姓名に関するネタを扱った本ですね。

名字に関するネタを扱う本というのは、結構好きだったりします。

珍名さん大集合というようなもので無い限り、扱いが小さくても必ず自分の名字が必ず見つけられるというのは、おおむね日本人の多い名字ランキングというのが載っているのでとっかかりやすいからという理由だというのもあるのですが、基本自分の名前が載っている事が無いと異様な人であってもとっつきやすいネタだと思います。

この本は、名字については日本全国でも多い名字であっても地域差があるという事に注目し、そういった地域間格差がある理由、元々の由来というものに力点を置き、藤原氏から発展した○藤さんの由来と地域性というのは多めに扱っています。

また、姓名を扱うという事で、名前の方も扱い時代によっての流行とその理由、最近の読めねえよ!というような珍名さんから、珍名さんではないけれども読みにくい名前がつけられる傾向とその理由の考察を扱っていて、名前の付け方というか読み方がフリーダムすぎというのを扱ってもいます。

考察といっても全体的に軽めの読み物ですので、外国人の名前の傾向、主にアメリカ人について扱っていますが、名字の変遷にヒスパニック系急上昇という土着国家ではない人口国家らしい結果が顕著であるとか、名字の成り立ちなど。

アンダーソンとかヘンダーソンというような~ソンというものが父親の名前にその息子という意味でできあがったというののは、~センとか似た感じのものひっくるめてそうであるという事は知っていましたが、オニールやオブライエンみたな名前の最初にO’とつくのもその系譜であるというのは知らなかった事なので知識の再確認以上の事ができて良かったですね。

名前のつけ方なんていうのも、有名人あやかり型なんていうのも傾向が出ていて面白いですが、マイケルとつけられる傾向が減ってきたというあたり、他の人と被るからという理由があるにせよ、マイケル・ジャクソンやマイケル・ジョーダンはやはり少し前の時代のスターなんだよなと思わずにはいられないとか。

基本気楽に読まれる事を狙っているだけあって、気楽に楽しめました。

第1章 なぜ「田中さん」は西に多いのか [名字にも西高東低]
第2章 陽子さんは1970年代生まれ [名前のトレンドの法則性を解明]
第3章 クーパーさんの先祖は? [世界の名字の謎を解く]
第4章 欧米の名前興亡史 [マイケルの時代は終わった]

テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

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