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今日の読書 時代劇の間違い探し/若桜木虔・長野峻也

サブタイトルが『峰打ちしたら刀はおれる』とひっかっかりのあるものになっているもので、タイトル通り時代劇のよく見るシーンなどで、これは時代考証がキチンとされていないという指摘から、何でそう広まってしまったのかなどの両面から考察してわかりやすく示している一冊になります。

第1章がヒトのウソ・ホントと題して、江戸時代の士農工商という概念は今現在信じられているようなガチガチの身分制度ではなかったであるとか、大名行列に一般庶民は土下座しなかったという、江戸時代はガチガチの封建制度というプロバガンダを明治時代に作られたんだよというようなもの。

鬼平犯科帳の長谷川平蔵を鬼というイメージを作ったのは、池波正太郎が鬼平というキャラにして時代小説を書いたイメージがすっかり定着したからというようなものなど、何となく戦国時代や江戸時代あたりでイメージされる当時の人々の生活、そのイメージされる時代劇はあくまでもフィクションだよというものを説明しています。

第2章のモノのウソ・ホントでは、サブタイトルになっているように峰打ちしたら刀は折れるというように、時代劇上の殺陣のよくあるシーンなどを書き出して、実際はありえないのはどういうものかというだけではなく、実際に武術の心得のある筆者による武器の使い方や剣術流派によっての違い、書物に残っている情報だけで考証すると、当時は当たり前だった一番重要な事は本気で限られた者だけに口伝で伝わっているよというような指摘など。

忍者に関するものとして面白いのは手裏剣は十字手裏剣よりも棒手裏剣が主流であり、当てるのは難しいというか、筆者が手裏剣の心得があるという事そのものが読んでいて楽しめますね。

第3章のコトバのウソ・ホントは当時では絶対にあり得ないコトバを時代劇に使うなよというような、完全に突っ込み重視のものになっています。

サボるというコトバがフランス語のサボタージュからきているというのは有名な話ですが、時代劇にサボるという台詞が出てきたりすると、もっとまじめにやれというような感じ。

元々知っていたことから、初めて目にするような者までいろいろありましたが、やっぱり武術がらみが面白く読めましたし、この本の最大の特徴なのかなと思えますね。

テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

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