今日の読書 メアリー・スーを殺して 幻夢コレクション/乙一・中田永一・山白朝子・越前魔太郎
作家四人による幻夢的な作品を集めたアンソロジーという事にしてある、同一作者による単行本未収録作品を集めた一作。
しかもご丁寧に作品解説は安達寬高と本名でやっているという。
乙一は大好きな作家でして、単行本が出版されるとチェックするようにしているのですが、いかんせん寡作作家でして忘れた頃に新作というくらい空白期間が長かったりするのですが、実はその空白期間だと思っていた期間に別名義で作品を発表していたと知ったのは後になってから。
良くも悪くも作家の名前と期待される作品は繋がってしまって、先入観によって面白いかどうかが決まってしまう側面(逆に無名だと作品そのものが知られる事が無かったりというのもありますが)があり、それを嫌って別名義でも作品を発表していたようですが、元々乙一という作家が作品の幅が広いと思っているので、その試みをする必要があったのかどうかは私には判断できません。
ただ、このアンソロジーという体の作品集では乙一、中田永一、山白朝子名義では2作品づつ収録されているので、それぞれの名義でかき分けているジャンルには統一感があり、ジャンルによって作者の作風という先入観を外したかったのかもしれないなと勝手に推測するくらいの事はできました。
ただ、これも先入観なんでしょうが、全作品通して乙一の作品だよなと思える感じは強いですね。
ダメ人間(生まれながら、もしくは何かきっかけがあって)が再生していくという話は上手い作家というか、基本その流れの話が多いと思うのですが、幻夢コレクションというだけあって、そのきっかけに何か不思議な事が絡んでいる、ファンタジーであったりSFであったり、怪談っぽかったりとアプローチはいろいろとありますが楽しめるものになっています。
まぁ楽しめると言っても結末が楽しい結果かというと必ずしもそうではないあたりは、乙一作品だなぁと思いますし、別名義の作品も手を出しておかないと行けないと改めて思いました。
しかもご丁寧に作品解説は安達寬高と本名でやっているという。
乙一は大好きな作家でして、単行本が出版されるとチェックするようにしているのですが、いかんせん寡作作家でして忘れた頃に新作というくらい空白期間が長かったりするのですが、実はその空白期間だと思っていた期間に別名義で作品を発表していたと知ったのは後になってから。
良くも悪くも作家の名前と期待される作品は繋がってしまって、先入観によって面白いかどうかが決まってしまう側面(逆に無名だと作品そのものが知られる事が無かったりというのもありますが)があり、それを嫌って別名義でも作品を発表していたようですが、元々乙一という作家が作品の幅が広いと思っているので、その試みをする必要があったのかどうかは私には判断できません。
ただ、このアンソロジーという体の作品集では乙一、中田永一、山白朝子名義では2作品づつ収録されているので、それぞれの名義でかき分けているジャンルには統一感があり、ジャンルによって作者の作風という先入観を外したかったのかもしれないなと勝手に推測するくらいの事はできました。
ただ、これも先入観なんでしょうが、全作品通して乙一の作品だよなと思える感じは強いですね。
ダメ人間(生まれながら、もしくは何かきっかけがあって)が再生していくという話は上手い作家というか、基本その流れの話が多いと思うのですが、幻夢コレクションというだけあって、そのきっかけに何か不思議な事が絡んでいる、ファンタジーであったりSFであったり、怪談っぽかったりとアプローチはいろいろとありますが楽しめるものになっています。
まぁ楽しめると言っても結末が楽しい結果かというと必ずしもそうではないあたりは、乙一作品だなぁと思いますし、別名義の作品も手を出しておかないと行けないと改めて思いました。