今日の読書 逆説の世界史2 一神教のタブーと民族差別/井沢元彦
井沢元彦のライフワークというか当たり仕事になった逆説の日本史からスピンオフして始めた逆説の世界史シリーズ2作目になります。
基本的に日本の歴史学者の弱点は、通史としての視点の軽視や欠如、宗教要素の軽視や欠如という前提から、一般的に教えられる歴史というものに疑問を抱いて、一般的な学者では自由にできない視点を学者じゃないからまとめるというようなコンセプトでやっているのが、逆説シリーズという事になりますが、世界史の場合は全体の流れというよりも、文明の流れを他の文明と比較しながらやっていくという面が強めている感じですね。
今回は、一神教ということで、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教についてを主にそれぞれの教義というものについて力点を置いて、大多数の日本人が感覚として持ち得てない一神教とはなんぞやと、また同時に英訳もされているという事も踏まえ、また日本人の中にも一神教の信者がいるという事を踏まえて、一神教の人達が無意識下にすり込まれている特徴とは、一神教出ない人が指摘する事によって無自覚ではななく、自覚して、善悪という意味ではなくそういう価値観だと自覚すると他が見えやすくなるという風に誘導する感じですね。
一神教という事に関しては、私は感覚的にダメというか、善悪に絶対があるという価値観を軸にするために、極端な二項対立構造を作りやすいものを内包していると思っていますし、それ故に平気で殺し合いが出来たり、植民地支配や奴隷ができたりとか、民族対立があったりとか、まあ争い事の元凶になりやすいという偏見がバリバリありますので、間違えて強烈な一神教信者の人がこの文章を読んでしまったりしたらば、困るなぁと思ったりするのですが、それはそれとして。
一神教の問題という事に関して、井沢元彦の他の著書で何度も目にしているので、ある意味復習している感じですね、過去に読んだ事がない人で興味があるという人がいるのならば、著書が新しくなれば新しい分だけ新しいネタ、現在だとイスラム過激派のISの問題なんていうのが説明に入ってくるという事になりますが、基本同じ絶対神をあがめながらも解釈を変えていて、それでいて絶対に相容れないのがこの3つの宗教だという事くらいですかね。
相容れるようになるには、信心深くなるのではなく、それぞれ信仰心を緩い方向緩い方向へ向かわせて、宗教的な価値観の絶対化ではなく、宗教を単なる伝統的なイベントにまで位置を下げるとかしないとダメでしょうね。
それが本当に良いか悪いかは横に置いて、日本人の宗教のイベント化能力っていうのは、宗教戦争を世の中から減らす効果はあると思いますが、それが出来るのも一神教の熱心な信者ではないからこそであり、まぁ大多数の人々には理解されないでしょうし、それが故に狂信的な信者なんかは、それこそ日本を悪と見なす可能性も多々あるんですよね。
序 章 一神教の起源 地球人によって作られたという「仮説」
第1章 ユダヤ教と『旧約聖書』の謎 絶対神ヤハウェが預言者モーセに示した「約束の地」
第1話 ユダヤ民族が体験した二大奇跡
第2話 聖地エルサレムをめぐるローマ帝国との攻防
第2章 キリスト教と『新約聖書』の謎 「神の子」として誕生したイエス・キリストの大矛盾
第1話 民主主義社会における『平等化推進体』
第2話 『新約聖書』で読み解くイエスの生涯とその復活
第3章 イスラム教と『コーラン』の謎 アッラーの「最後の預言者」と後継者の正当性
第1話 メッカで布教を開始した使徒ムハンマドと聖戦
第2話 誰がムスリムのリーダーを務めるのか
第4章 十字軍遠征と聖地エルサレム キリスト教vsイスラム教「連鎖する憎悪」の原点
第5章 オスマン帝国の崩壊と中東戦争 イスラム教社会の衰退を招いた最大の要因
第1話 近代資本主義社会の成立を阻むもの
第2話 中東和平をこじらせる最大の障害
基本的に日本の歴史学者の弱点は、通史としての視点の軽視や欠如、宗教要素の軽視や欠如という前提から、一般的に教えられる歴史というものに疑問を抱いて、一般的な学者では自由にできない視点を学者じゃないからまとめるというようなコンセプトでやっているのが、逆説シリーズという事になりますが、世界史の場合は全体の流れというよりも、文明の流れを他の文明と比較しながらやっていくという面が強めている感じですね。
今回は、一神教ということで、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教についてを主にそれぞれの教義というものについて力点を置いて、大多数の日本人が感覚として持ち得てない一神教とはなんぞやと、また同時に英訳もされているという事も踏まえ、また日本人の中にも一神教の信者がいるという事を踏まえて、一神教の人達が無意識下にすり込まれている特徴とは、一神教出ない人が指摘する事によって無自覚ではななく、自覚して、善悪という意味ではなくそういう価値観だと自覚すると他が見えやすくなるという風に誘導する感じですね。
一神教という事に関しては、私は感覚的にダメというか、善悪に絶対があるという価値観を軸にするために、極端な二項対立構造を作りやすいものを内包していると思っていますし、それ故に平気で殺し合いが出来たり、植民地支配や奴隷ができたりとか、民族対立があったりとか、まあ争い事の元凶になりやすいという偏見がバリバリありますので、間違えて強烈な一神教信者の人がこの文章を読んでしまったりしたらば、困るなぁと思ったりするのですが、それはそれとして。
一神教の問題という事に関して、井沢元彦の他の著書で何度も目にしているので、ある意味復習している感じですね、過去に読んだ事がない人で興味があるという人がいるのならば、著書が新しくなれば新しい分だけ新しいネタ、現在だとイスラム過激派のISの問題なんていうのが説明に入ってくるという事になりますが、基本同じ絶対神をあがめながらも解釈を変えていて、それでいて絶対に相容れないのがこの3つの宗教だという事くらいですかね。
相容れるようになるには、信心深くなるのではなく、それぞれ信仰心を緩い方向緩い方向へ向かわせて、宗教的な価値観の絶対化ではなく、宗教を単なる伝統的なイベントにまで位置を下げるとかしないとダメでしょうね。
それが本当に良いか悪いかは横に置いて、日本人の宗教のイベント化能力っていうのは、宗教戦争を世の中から減らす効果はあると思いますが、それが出来るのも一神教の熱心な信者ではないからこそであり、まぁ大多数の人々には理解されないでしょうし、それが故に狂信的な信者なんかは、それこそ日本を悪と見なす可能性も多々あるんですよね。
序 章 一神教の起源 地球人によって作られたという「仮説」
第1章 ユダヤ教と『旧約聖書』の謎 絶対神ヤハウェが預言者モーセに示した「約束の地」
第1話 ユダヤ民族が体験した二大奇跡
第2話 聖地エルサレムをめぐるローマ帝国との攻防
第2章 キリスト教と『新約聖書』の謎 「神の子」として誕生したイエス・キリストの大矛盾
第1話 民主主義社会における『平等化推進体』
第2話 『新約聖書』で読み解くイエスの生涯とその復活
第3章 イスラム教と『コーラン』の謎 アッラーの「最後の預言者」と後継者の正当性
第1話 メッカで布教を開始した使徒ムハンマドと聖戦
第2話 誰がムスリムのリーダーを務めるのか
第4章 十字軍遠征と聖地エルサレム キリスト教vsイスラム教「連鎖する憎悪」の原点
第5章 オスマン帝国の崩壊と中東戦争 イスラム教社会の衰退を招いた最大の要因
第1話 近代資本主義社会の成立を阻むもの
第2話 中東和平をこじらせる最大の障害