今日の読書 高座の上の密室/愛川晶
高校の教科書を扱う出版社に勤めていたアラサーの希美子が、離婚してろくすっぽ顔も覚えていない父親の代わりに寄席の席亭を勤めるようになってしまった神楽坂謎ばなしシリーズ第2弾。
形式としてはいわゆる日常の謎系のミステリー小説に連なるものになりますが、日常とはいえ一般人には日常とは言い切れない、寄席という特殊な空間と言う事で、寄席に対する知識を知らない人には広めようという目論見、知っている人には小ネタを仕組んでというものですね。
落語家を主人公に据えた、神田紅梅亭寄席物帳シリーズや、介護ヘルパーを探偵見習いとしたへるたんシリーズとリンクさせているという小ネタも仕組まれていて、いずれどこかで大きく絡むのかどうか気にさせる演出もあったりします。
今回は、手妻というか手品の舞台中に起きた事件を扱う『寄席の上の密室』と、大神楽の舞台中に起きたちょっとした事件『鈴虫と朝顔』の2つを収録。
寄席では落語の他に色物という扱いの芸がありますが、両方とも色物という事で、狙ってシリーズの差別化がされていて楽しめますね。
日常の謎系のミステリー小説が好きで多少なりとも寄席に関するものに興味がある人ならば気楽に読めますし、読んで損はないシリーズですね。
形式としてはいわゆる日常の謎系のミステリー小説に連なるものになりますが、日常とはいえ一般人には日常とは言い切れない、寄席という特殊な空間と言う事で、寄席に対する知識を知らない人には広めようという目論見、知っている人には小ネタを仕組んでというものですね。
落語家を主人公に据えた、神田紅梅亭寄席物帳シリーズや、介護ヘルパーを探偵見習いとしたへるたんシリーズとリンクさせているという小ネタも仕組まれていて、いずれどこかで大きく絡むのかどうか気にさせる演出もあったりします。
今回は、手妻というか手品の舞台中に起きた事件を扱う『寄席の上の密室』と、大神楽の舞台中に起きたちょっとした事件『鈴虫と朝顔』の2つを収録。
寄席では落語の他に色物という扱いの芸がありますが、両方とも色物という事で、狙ってシリーズの差別化がされていて楽しめますね。
日常の謎系のミステリー小説が好きで多少なりとも寄席に関するものに興味がある人ならば気楽に読めますし、読んで損はないシリーズですね。