今日の読書 恩讐の鎮魂曲/中山七里
『贖罪の奏鳴曲』『追憶の夜想曲』に続く弁護士御子柴シリーズの3作目になります。
今回は、釜山~下関間を行く韓国籍の船が耐用年数切れ、積載量違反で事故にあい救助ボート不足、救命胴衣不足で船員が真っ先に逃げ出して乗客が大パニックになるという非常にリアリティのあある大事故が発端。
この事故の中で生き残るために救命胴衣を着用している女性を暴力で襲って救命胴衣を奪うという事件が発覚。
しかし、この犯人は殺人犯となることはなく、緊急避難が適用されて無罪になったというもの。
殺人事件の犯人はどういう条件ならば裁かれることを回避出来るのか、罪を償わない事は実は犯人にとっても救われないというのは、1作目の少年犯罪というので提示されていますが、今回も法律の適用によって事件の見え方や意味合いが変わってくるという、裁判は所詮法律という道具を使った殴り合いというところがメインになっていますが、一見単純な事件が掘り下げていくといろいろと繋がっていくというのは、このシリーズの特徴の1つと言うことで。
悪徳弁護士として名を馳せていたものの、前歴がおおぴらにばれてしまったがために経営は上手くいかなくなってきている御子柴の1つのターニングポイントとなる作品でもあるのですが、3作品目ですが毎回大事になっているので、シリーズとして長続き狙いではなさそうですね。
読んでいる方としては、毎回パターン化されていないからこその楽しみが多い作品になっています。
今回は、釜山~下関間を行く韓国籍の船が耐用年数切れ、積載量違反で事故にあい救助ボート不足、救命胴衣不足で船員が真っ先に逃げ出して乗客が大パニックになるという非常にリアリティのあある大事故が発端。
この事故の中で生き残るために救命胴衣を着用している女性を暴力で襲って救命胴衣を奪うという事件が発覚。
しかし、この犯人は殺人犯となることはなく、緊急避難が適用されて無罪になったというもの。
殺人事件の犯人はどういう条件ならば裁かれることを回避出来るのか、罪を償わない事は実は犯人にとっても救われないというのは、1作目の少年犯罪というので提示されていますが、今回も法律の適用によって事件の見え方や意味合いが変わってくるという、裁判は所詮法律という道具を使った殴り合いというところがメインになっていますが、一見単純な事件が掘り下げていくといろいろと繋がっていくというのは、このシリーズの特徴の1つと言うことで。
悪徳弁護士として名を馳せていたものの、前歴がおおぴらにばれてしまったがために経営は上手くいかなくなってきている御子柴の1つのターニングポイントとなる作品でもあるのですが、3作品目ですが毎回大事になっているので、シリーズとして長続き狙いではなさそうですね。
読んでいる方としては、毎回パターン化されていないからこその楽しみが多い作品になっています。