今日の読書 「茶の湯」の密室/愛川晶
神田紅梅亭寄席物帳の5作目になります。
前作『三題噺示現流幽霊』で作品として1つの区切りがついて、本来ならばシリーズを終了する予定だった落語を扱ったシリーズ物の本格ミステリーですが、福島在住の筆者が東日本大震災で大変な思いをした影響もあり、勢いで本来ならば終わるつもりだったけれどもシリーズを続ける宣言をして、その宣言から5年たって本作に繋がるという事になっています。
シリーズが止まっている間に、神楽坂倶楽部のシリーズが始まり作品内で互いに繋がりがあるという形になっていて、時系列としてはこの作品よりも少しあとの時代になっていて、先に話が進んでいて今回の話で絡んだ出来事が先に示されていたりしていて趣向として面白いですね。
今回は「茶の湯」という落語の演目に関するものと、創作落語に関する話の2つの連作短編になっていて、このシリーズの特徴でもある、事件の解決を落語の演目に織り込んで解決するという流れは同じですが、探偵役だった師匠が休業状態から復帰しているという大きな変化があって解決方法に変化が出ていたり、二つ目から真打ちに昇格したということそのものが、事件に大きな関わりがあったりと変化した事を積極的に活用しています。
個人的には、4歳の子供が仮面ライダー鎧武にはまりまくっているというのが、小ネタとして面白いですし、実際の時系列では若干ずれがあるらしいのですが、若干のずれがあったとしても大体この話が何年の出来事であるかを表すのにこんな便利なものはないと勝手に喜んでいたりはします。
継続すると決まったシリーズですが、さらに継続せざるを得ない新キャラも登場しましたし、前作までと違って区切りが来るのかどうかわからない形になりましたが、それはそれで良いのかなと思えますね。
前作『三題噺示現流幽霊』で作品として1つの区切りがついて、本来ならばシリーズを終了する予定だった落語を扱ったシリーズ物の本格ミステリーですが、福島在住の筆者が東日本大震災で大変な思いをした影響もあり、勢いで本来ならば終わるつもりだったけれどもシリーズを続ける宣言をして、その宣言から5年たって本作に繋がるという事になっています。
シリーズが止まっている間に、神楽坂倶楽部のシリーズが始まり作品内で互いに繋がりがあるという形になっていて、時系列としてはこの作品よりも少しあとの時代になっていて、先に話が進んでいて今回の話で絡んだ出来事が先に示されていたりしていて趣向として面白いですね。
今回は「茶の湯」という落語の演目に関するものと、創作落語に関する話の2つの連作短編になっていて、このシリーズの特徴でもある、事件の解決を落語の演目に織り込んで解決するという流れは同じですが、探偵役だった師匠が休業状態から復帰しているという大きな変化があって解決方法に変化が出ていたり、二つ目から真打ちに昇格したということそのものが、事件に大きな関わりがあったりと変化した事を積極的に活用しています。
個人的には、4歳の子供が仮面ライダー鎧武にはまりまくっているというのが、小ネタとして面白いですし、実際の時系列では若干ずれがあるらしいのですが、若干のずれがあったとしても大体この話が何年の出来事であるかを表すのにこんな便利なものはないと勝手に喜んでいたりはします。
継続すると決まったシリーズですが、さらに継続せざるを得ない新キャラも登場しましたし、前作までと違って区切りが来るのかどうかわからない形になりましたが、それはそれで良いのかなと思えますね。