今日の読書 姫神/安部龍太郎
倭国、新羅、高句麗、百済の4国に平和をもたらすために、聖徳太子が遣隋使として小野妹子を送る事になるが、そのために九州の宗像が重要な役割を果たすことになるという歴史小説になります。
朝鮮半島では新羅、高句麗、百済が戦乱の状況で、倭国も百済と手を組んでいる任那が新羅に侵略されて百済もろとも危険な状況でありながらも、それぞれの立場上引くに引けないという泥沼だと。
歴史小説は数あれども、この時代を舞台にする歴史小説というのは少なく、資料が少ない時代ですのでほぼほぼ創作に頼るわけですが、日本書紀をベースにしていながらも自由度が高い歴史上に名を残しているわけではない宗像の住人達を軸に話が進んでいるので、どこからどこまでが史実とされていることを踏まえていて、どこからどこまでが自由に書かれているのかは分からなかったりしますね。
まぁ、三韓征伐以降の話とかなると、歴史の扱いとしていろいろと面倒臭い話に巻き込まれそうだったりもしますしね(苦笑)
外交として仏教を取り入れなければいけないというところから、仏教の価値観を行動原理につかいながらも、同時に沖ノ島の田心姫神、大島の湍津姫、宗像の市杵島姫神という天照大神の3人の娘が降臨した島の信仰という神仏混交した宗教観が軸になってくるあたりは、あまりお目にかからない類いのものなので楽しめる部分は多々あります。
が、やはり戦国時代や幕末のように数がありすぎる歴史小説などに比べると元ネタとなる歴史をよく知らなかったりするのは、読んでいて分かりにくいなと感じてしまう部分ですかね。
朝鮮半島では新羅、高句麗、百済が戦乱の状況で、倭国も百済と手を組んでいる任那が新羅に侵略されて百済もろとも危険な状況でありながらも、それぞれの立場上引くに引けないという泥沼だと。
歴史小説は数あれども、この時代を舞台にする歴史小説というのは少なく、資料が少ない時代ですのでほぼほぼ創作に頼るわけですが、日本書紀をベースにしていながらも自由度が高い歴史上に名を残しているわけではない宗像の住人達を軸に話が進んでいるので、どこからどこまでが史実とされていることを踏まえていて、どこからどこまでが自由に書かれているのかは分からなかったりしますね。
まぁ、三韓征伐以降の話とかなると、歴史の扱いとしていろいろと面倒臭い話に巻き込まれそうだったりもしますしね(苦笑)
外交として仏教を取り入れなければいけないというところから、仏教の価値観を行動原理につかいながらも、同時に沖ノ島の田心姫神、大島の湍津姫、宗像の市杵島姫神という天照大神の3人の娘が降臨した島の信仰という神仏混交した宗教観が軸になってくるあたりは、あまりお目にかからない類いのものなので楽しめる部分は多々あります。
が、やはり戦国時代や幕末のように数がありすぎる歴史小説などに比べると元ネタとなる歴史をよく知らなかったりするのは、読んでいて分かりにくいなと感じてしまう部分ですかね。