今日の読書 七月は織姫と彦星の交換殺人/霧舎巧
私立霧舎学園ミステリ白書シリーズの4作目は七月ということで七夕が絡んだ交換殺人のお話になります。
このシリーズはマンガで本格ミステリに興味を持った層を無理なく小説の方に誘導しようという狙いから、新本格ミステリと学園ラブコメの要素を詰め込み、学園内伝説を使ったり登場人物やらなにやら若干マンガ寄りにしていますが、読みやすさの間口の広さと比べて、ミステリとしては非常にトリッキーとなっています。
交換殺人をネタにした場合、基本的に交換殺人をする側の視点で書かれる事が多いのですが、全くそういったことはなく、タイトルに交換殺人とあるから、さすがに交換殺人があるのだろうというのは分かる物の、なかなか交換殺人がどう行われたのかが分からないという、交換殺人ものらしからぬものになっています。
交換殺人らしからぬ展開というそのものも狙いであったりするのですが、このシリーズはそういうトリッキーな部分含めて、登場人物の数も少な目に抑えていますし謎そのもののトリッキーさはともかく、他はシンプルで入り組んでいないので読んでいて良い意味で楽、本当に気楽にトリッキーな作品を楽しむ事が出来るというある意味贅沢なシリーズになっていますね、超長編はそれはそれで楽しいのですが、話しが入り組んでくるといろいろと覚えきれなくて苦労しますからね、気楽に読めるものという分野は本当に必要だと思えます。
このシリーズはマンガで本格ミステリに興味を持った層を無理なく小説の方に誘導しようという狙いから、新本格ミステリと学園ラブコメの要素を詰め込み、学園内伝説を使ったり登場人物やらなにやら若干マンガ寄りにしていますが、読みやすさの間口の広さと比べて、ミステリとしては非常にトリッキーとなっています。
交換殺人をネタにした場合、基本的に交換殺人をする側の視点で書かれる事が多いのですが、全くそういったことはなく、タイトルに交換殺人とあるから、さすがに交換殺人があるのだろうというのは分かる物の、なかなか交換殺人がどう行われたのかが分からないという、交換殺人ものらしからぬものになっています。
交換殺人らしからぬ展開というそのものも狙いであったりするのですが、このシリーズはそういうトリッキーな部分含めて、登場人物の数も少な目に抑えていますし謎そのもののトリッキーさはともかく、他はシンプルで入り組んでいないので読んでいて良い意味で楽、本当に気楽にトリッキーな作品を楽しむ事が出来るというある意味贅沢なシリーズになっていますね、超長編はそれはそれで楽しいのですが、話しが入り組んでくるといろいろと覚えきれなくて苦労しますからね、気楽に読めるものという分野は本当に必要だと思えます。