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今日の読書 イギリス解体、EU崩落、ロシア台頭/岡部伸

イギリスが国民投票によってEU離脱が決まりましたが、その理由の分析、EUの成立理由や元々のイギリスの立ち位置、EUという組織によってのグローバル化、その恩恵を受ける人と受けない人それぞれの価値観などなどを踏まえて、EU離脱を決めたイギリスの保守層は頭がおかしいというような断定はせず全面的にそれぞれの立場の言い分を扱い、単純な善悪二項対立構造に落とし込まないように気を使って分析した上で、実は一番書きたいのはイギリスの問題というよりも、タイトルの後半に当たるロシアの台頭の方なんだろうなぁという一冊ですね。

EUの問題点としてはある意味拡大しすぎた、ヨーロッパに潜在的にあるロシアへの恐怖というのが東側に拡大しすぎてそのせいで、余計にロシアもEUに対し攻撃的に工作を仕掛けてくるという感じですかね。

結局、この問題は何が正解なのか分かるとしたらば何年も後の事なんだろうなぁと、ヨーロッパでかつてのような戦争がまた繰り返されると断言する気はないですが、戦乱を教訓にしてそうならないような社会システムを構築しようとしても、所詮完璧な社会制度というのはありえず、理想と現実で何かしらの乖離が起るものですし、変に正義や理想を高く掲げすぎたりすると、そのせいで現実社会と乖離してしまうという事例もいくらでもあり得るわけだしなぁと。

EU離脱を決めたイギリスはポピュリズムに陥ったバカの集まりであるみたいな断定的な物を読みたいガチガチのリベラルという看板を背負っている人向けでは無い1冊ですね。

第1章 打算と誤解の離脱劇
     キャメロンの危険な賭けと誤算
     「離脱」が選ばれるとは思っていなかったジョンソン
     史上2人目の女性首相の誕生
     イギリス社会の分断
     なぜ離脱派が台頭したのか
     孤立への郷愁
     扇情的議論が招いたテロ
     騒動の裏で高笑いしていたのは?

第2章 EU崩壊の危機
     EU成立の経緯
     EUに対する英国の不満
     「パンドラの箱」あ開いたのか? 他国への影響

第3章 連合王国解体の可能性
     スコットランド、サイドの住民投票へ
     北アイルランドやウェールズで何が起こるか?

第4章 再び英露の「グレートゲーム」が始まる
     始まったロシアの逆襲
     ロシア 毒殺の伝統
     ロシアの脅威に対峙するイギリス
     ドーピング疑惑で対露包囲網
     ハイブリッド戦争
     「英中黄金時代」のゆくえ
     英国が逆襲に出る手段はあるか
     日本への教訓

テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

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