今日の読書 経済大変動 「日本と世界の新潮流」を読み解く60の視点/伊藤元重

経済学者である伊藤元重の2015年10月から2016年11月までの『日経MJ』連載、『静岡新聞』連載、『論壇』連載を加筆修正してまとめたものになります。

連載時ではまだアメリカにトランプ大統領が誕生していなかったので、その影響については触れられなかった分、はじめにで触れていて、基本結果的にどうなるかは分からないが、いろいろと極端な動きに振り回される可能性だけは指摘しています。

連載スペースは毎回限られているという事もあり、触れられているネタについて大きくツッコむというよりも、その前段階で基本的にはこういう事というのを提示し、そこからどう結論づけるかは読み手にある程度委ねるというスタンスであり、とかく政治経済の話題では自分の導き出した結論を押しつけるような論調が目立ったりする中で、非常に良心的であるとも言えますし、逆に何かをぼろくそに批判しているようなものを読みたいという欲求を抱いている人には物足りなさを感じるかもしれません。

特に日本経済の今後ということに関しては、デフレ脱却の重要性に触れていて積極的な金融政策と財政政策の有効性について、それを使っていかにイノベーションを起こすことが必要じゃということに触れていて、日本は巨額の財政赤字があるから緊縮財政こそ正義!という論調の人にとっては面白くないことでしょう。

まぁ財政赤字に関しても、巨額すぎることの問題には触れていますが、ようは財政赤字だから緊縮財政という欲しがりません勝つまではという全否定か全肯定かという短絡思考で考えてはいけないというような説明になっていますし、とかく存在を全否定する事に命を賭けている人の目の敵となっている安倍首相だからこそ、アベノミクスは全否定すべきという坊主憎けりゃ袈裟まで憎い型の思考ではなく、数字上安倍政権以前よりも改善ている所は改善している、その改善が大多数に恩恵を与える段階にはなっていないので、実感がまだ薄いが、実感がないから全否定という短絡思考型の人は、何が何でも否定したいのであれば全否定ではなく部分否定をするための材料として、一読してみるのもいいのかもしれません。

個人的には安倍晋三のことは嫌いでも、デフレ脱却のことは嫌いにならないでくださいとして、財政再建至上主義者による緊縮財政こそ正義という流れが無くなって欲しいんですよね、その中には当然消費税増税なんていうのも含まれますが。

第1章 最新技術が買えるビジネスの未来地図 AI・IOTの本質を読み解く
第2章 どうすれば、日本経済は浮上するのか 日本の経済政策と企業・労働者の今を探る
第3章 日本の成長を支えるローカル戦略とグローバル戦略 「企業」「地方」「人材」それぞれの視点
第4章 グローバル経済の新潮流を読む 世界経済の鍵を握る米国は何を考えているか
第5章 今、世界で何が起っているのか 重大ニュースから読み解く未来のカタチ

テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

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