今日の読書 どこかでベートーヴェン/中山七里
『さよならドビュッシー』から続く天才ピアニスト岬洋介のシリーズ4作目になります。
今回は岬洋介が最初に解いた事件という事で、時間は遡り岐阜県は加茂に新設された音楽科があるという特徴のある高校時代の話。
音楽科があるとはいえ、本気で将来音楽で飯を食っていくというような覚悟を持って入学してくるほどの学生がそろっているわけでもなく、普通科に比べれば容易に入りやすい条件と同時にある種特殊なことをやっているという選民意識だけは保つことの出来る緩い環境で、ちょっとした現実逃避も味わえるという程度の学校。
そこに、圧倒的に実力差が違う天才ピアニスト岬洋介が転校してきたが故に、身も蓋もない現実を突きつけられて価値観を揺るがされてしまい戸惑う生徒たちと、そのような環境の中で起きてしまった事件という事で、若者の苦悩と事件が絡み合うという意味ではこのシリーズ通してのものであり、私のように努力をしない凡才にはいろいろと気持ちをえぐられる作品であり、同時に最後の最後に明かされる事件の真相などミステリーとして非常に完成度の高い作品になります。
ただ、どうしても困ったのは非常に出番の多い教師の名前が棚橋なのですが、岐阜県を舞台にしていることもあって、どう頑張っても音楽教師のイメージではなくプロレスラーになってしまったことですね(苦笑)
今回は岬洋介が最初に解いた事件という事で、時間は遡り岐阜県は加茂に新設された音楽科があるという特徴のある高校時代の話。
音楽科があるとはいえ、本気で将来音楽で飯を食っていくというような覚悟を持って入学してくるほどの学生がそろっているわけでもなく、普通科に比べれば容易に入りやすい条件と同時にある種特殊なことをやっているという選民意識だけは保つことの出来る緩い環境で、ちょっとした現実逃避も味わえるという程度の学校。
そこに、圧倒的に実力差が違う天才ピアニスト岬洋介が転校してきたが故に、身も蓋もない現実を突きつけられて価値観を揺るがされてしまい戸惑う生徒たちと、そのような環境の中で起きてしまった事件という事で、若者の苦悩と事件が絡み合うという意味ではこのシリーズ通してのものであり、私のように努力をしない凡才にはいろいろと気持ちをえぐられる作品であり、同時に最後の最後に明かされる事件の真相などミステリーとして非常に完成度の高い作品になります。
ただ、どうしても困ったのは非常に出番の多い教師の名前が棚橋なのですが、岐阜県を舞台にしていることもあって、どう頑張っても音楽教師のイメージではなくプロレスラーになってしまったことですね(苦笑)