今日の読書 狩人の悪夢/有栖川有栖
臨床犯罪学者・火村英生を探偵役に、大学時代の同級生で推理作家の有栖川有栖を相棒役にした作家アリスのシリーズの長編作品になります。
作家アリスシリーズは初期は長編短編両方割合は混在していた形でしたが、一時から長編があまり書かれなくなっていたのですが、ここに来て前作の『鍵の掛かった男』からシリーズの長編が続いた形になります。
今回は悪夢をネタにした人気ホラー作家である白布施とホラーとミステリーについて対談した有栖が、その対談をきっかけに京都にある白布施の自宅に招かれ、そこで事件に巻き込まれるという話になります。
探偵役である火村は犯罪についてのフィールドワークをする理由として人を殺したいと思ったことがあるからとしていて、誰かを殺す悪夢を見るという設定がされていますが、初期の頃は比較的そういった内に秘めた暗い部分を意識させるものが結構あり、これがシリーズの鍵になる、シリーズで何かしらの決着をつける事になるのかと予想させる部分もありましたが、シリーズとして定着してくると、なにがしかの決着をつける、シリーズとして完結させる類いの作品ではないという事で、性格付けの1つくらいになっていましたが、今回は悪夢を題材に入れてきたので、久しぶりにそこら辺にも突っ込んできた形になります。
作家アリスシリーズは短編集が多くなった影響で比較的軽めの作品の印象が強くなってきていましたが、こういう重めの作品でも十分あり得るんだよなぁと再確認させられ、楽しめました。
作家アリスシリーズは初期は長編短編両方割合は混在していた形でしたが、一時から長編があまり書かれなくなっていたのですが、ここに来て前作の『鍵の掛かった男』からシリーズの長編が続いた形になります。
今回は悪夢をネタにした人気ホラー作家である白布施とホラーとミステリーについて対談した有栖が、その対談をきっかけに京都にある白布施の自宅に招かれ、そこで事件に巻き込まれるという話になります。
探偵役である火村は犯罪についてのフィールドワークをする理由として人を殺したいと思ったことがあるからとしていて、誰かを殺す悪夢を見るという設定がされていますが、初期の頃は比較的そういった内に秘めた暗い部分を意識させるものが結構あり、これがシリーズの鍵になる、シリーズで何かしらの決着をつける事になるのかと予想させる部分もありましたが、シリーズとして定着してくると、なにがしかの決着をつける、シリーズとして完結させる類いの作品ではないという事で、性格付けの1つくらいになっていましたが、今回は悪夢を題材に入れてきたので、久しぶりにそこら辺にも突っ込んできた形になります。
作家アリスシリーズは短編集が多くなった影響で比較的軽めの作品の印象が強くなってきていましたが、こういう重めの作品でも十分あり得るんだよなぁと再確認させられ、楽しめました。