今日の読書 合戦の日本史/安部龍太郎・伊東潤・佐藤賢一・葉室麟・山本兼一
雑誌オール読物で企画された歴史作家による座談会をまとめたものになります。
『天才か、狂人か、信長の夢』は2013年6月号
『豊臣秀吉 その野望と謎』は2014年9月号
『関ヶ原、そして徳川幕府へ』が2015年10月号
『幕末の英雄たちと明治維新』が2016年2月号
最初は5人の作家ですが、初回と2回目の座談会の間に山本兼一氏がお亡くなりになって以降は4名の座談会ですね。
安部龍太郎、伊東潤の両氏の作品は読んでいるので、信長、秀吉、家康に対する評価であるとか、どういった視点で見ているのかというのはある程度予測できたりするのですが、面白かったのは元々ヨーロッパの歴史小説を書いていてヨーロッパ史と日本史はパラレルだなという視点で扱っている佐藤賢一氏が入る事で、日本史からの視点だけではなく、ヨーロッパ史での類似例を扱ったり、スペインとポルトガルの差異からの影響、商人の感覚と農民の感覚の違いからの統治システム構想や、仮に信長が本能寺の変で生き残った場合の世界展開への野望であるとか、秀吉の場合の海外出兵のやり方であるとか、逆に家康が鎖国へ向かう事であるとか、元々日本史の中でも語られる事の多い人選というのもありますが、視点が多角的で面白かったですね。
西日本と東日本の商人と農民的思考の違いであるとか、興味を持ちやすいものが多いですし、やはり基本的な知識を持っているものを扱っているからこそ分かりやすく楽しめたという事かもしれないですね。
読んだ事がない作者が3人いるので、手を広げる機会にもなりそうだなって。
『天才か、狂人か、信長の夢』は2013年6月号
『豊臣秀吉 その野望と謎』は2014年9月号
『関ヶ原、そして徳川幕府へ』が2015年10月号
『幕末の英雄たちと明治維新』が2016年2月号
最初は5人の作家ですが、初回と2回目の座談会の間に山本兼一氏がお亡くなりになって以降は4名の座談会ですね。
安部龍太郎、伊東潤の両氏の作品は読んでいるので、信長、秀吉、家康に対する評価であるとか、どういった視点で見ているのかというのはある程度予測できたりするのですが、面白かったのは元々ヨーロッパの歴史小説を書いていてヨーロッパ史と日本史はパラレルだなという視点で扱っている佐藤賢一氏が入る事で、日本史からの視点だけではなく、ヨーロッパ史での類似例を扱ったり、スペインとポルトガルの差異からの影響、商人の感覚と農民の感覚の違いからの統治システム構想や、仮に信長が本能寺の変で生き残った場合の世界展開への野望であるとか、秀吉の場合の海外出兵のやり方であるとか、逆に家康が鎖国へ向かう事であるとか、元々日本史の中でも語られる事の多い人選というのもありますが、視点が多角的で面白かったですね。
西日本と東日本の商人と農民的思考の違いであるとか、興味を持ちやすいものが多いですし、やはり基本的な知識を持っているものを扱っているからこそ分かりやすく楽しめたという事かもしれないですね。
読んだ事がない作者が3人いるので、手を広げる機会にもなりそうだなって。