今日の読書 手がかりは「平林」/愛川晶
神田紅梅亭寄席物帳シリーズの6作目になります。
前作、『「茶の湯」の密室』から、それまでの役回りに変化があり主人公が二つ目から真打ちに昇進し弟子までとることになったという事で、その変化の部分に力点が置かれて、弟子となった前座が事件に巻き込まれている感じになります。
このシリーズは基本的になにがしかの事件(規模の大小問わず)が起きて、その解決を落語の解釈論というか、落語をいじって高座に駆けることによって解決するというのが流れの連作短編のミステリーになりますが、今回は『平林』と『たらちね』の2本。
もう1つの寄席を舞台にしたシリーズである神楽坂倶楽部のシリーズ、発表順ではこちらの方が時系列で先に進んでいたものになるのが、今作で2つのシリーズの時系列がほぼほぼ並び、今後の発表の仕方いかんではあるものの、良い感じにシリーズを行き来をさせやすくなって両立も楽になった感じですね。
調整という言葉を使うとちょっと違うのかもしれないですが、次に繋げるために周到な準備をした作品という位置づけになりそうですね。
単体としても面白かったのですが、それ以上に次へ繋げるためと感じたというだけですけれどもね。
前作、『「茶の湯」の密室』から、それまでの役回りに変化があり主人公が二つ目から真打ちに昇進し弟子までとることになったという事で、その変化の部分に力点が置かれて、弟子となった前座が事件に巻き込まれている感じになります。
このシリーズは基本的になにがしかの事件(規模の大小問わず)が起きて、その解決を落語の解釈論というか、落語をいじって高座に駆けることによって解決するというのが流れの連作短編のミステリーになりますが、今回は『平林』と『たらちね』の2本。
もう1つの寄席を舞台にしたシリーズである神楽坂倶楽部のシリーズ、発表順ではこちらの方が時系列で先に進んでいたものになるのが、今作で2つのシリーズの時系列がほぼほぼ並び、今後の発表の仕方いかんではあるものの、良い感じにシリーズを行き来をさせやすくなって両立も楽になった感じですね。
調整という言葉を使うとちょっと違うのかもしれないですが、次に繋げるために周到な準備をした作品という位置づけになりそうですね。
単体としても面白かったのですが、それ以上に次へ繋げるためと感じたというだけですけれどもね。