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今日の読書 卑弥呼の葬祭 天照暗殺/高田崇史

シリーズ物として分かりやすく表記されていませんが、QEDシリーズ、そのからスピンオフして始まった毒草師シリーズ、そのシリーズの間に存在する形になっている『鬼門の将軍』の続編という立ち位置になる作品です。

宮崎・高千穂の夜神楽で男性の首なし死体が発見。

宇佐神宮では井戸に女性の首と両手が発見されるという事件が起き、同時期に萬願寺響子の従兄弟の蓮が卑弥呼の調査に行くと九州へ旅に出たまま行方不明となり、行方を追って響子が九州へと出かけることになり、殺人事件現場に関わる事になってしまう。

その事件は卑弥呼と邪馬台国と天照大神の天岩戸伝説を同時に考えてしまうことによって引き起こされていたというものになります。

天岩戸伝説についての解釈というのは、QEDシリーズの伊勢の曙光でも出てきているので、ある程度おさらいという形になり、驚きは少なくなっていますが、記紀に記された歴史は勝者が書き残すというものからの騙りであるとか錯誤、朝廷の血腥いやり口であるとか怨霊信仰そういうものをひっくるめ、向き合うことによって導かれる結論であるとか、天皇家の意味というのは日本という国の成り立ち根幹に関わる事として面白く読めますし、伝統の意味というのは単純な善悪で考えてはいけないものと改めて思えるものですね。

まぁこのシリーズは実際に起きた事件と歴史解釈を使うというベタな歴史ミステリーであっても、事件そのものの解決っていうのはそれほど重要じゃないというか、一見すると凄い事件が起きたとしても、歴史の謎が解ければそれが動機を解明するということになって、事件そのもののトリックであるとかそういう謎解きはほぼほぼ重要じゃないので、そっちを期待するに人には向いていないというのが多少気になるところですかね(笑)

あと、作品を沢山読んでいると歴史解釈についてはブレないという事であり、ある程度似た方向に集約して行くというのも、ミステリーを読むことの楽しみでもある驚きたいという欲求は満たされにくくなってしまうというのも、困りものではありますかね(笑)

テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

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