今日の読書 スタンドアップ!/五十嵐貴久
夫のDVから娘を連れて逃げ出した33歳の看護師が、逃げた先で新たな生活を始める中で、流れでボクササイズを始め、それがいつのまにか本格的にボクシングをする事になるという話になります。
五十嵐貴久が得意とするダメ人間奮闘記の流れであり、元々ロッキーのような話をやりたいという構想があった上で、ボクシングという題材が使われたというものですね。
DV被害者をダメ人間と括るのは乱暴過ぎる話ですが、元々人間関係が苦手で友達付き合いもほぼほぼなく、何かが得意という事も無ければ何かに打ち込んだ事も無い、苦手なことは避けて逃げて来た人生という所に力点を置くとダメ人間としても問題はないでしょう。
そういったダメ人間が奮闘し、何かを成し遂げようとするというような話は王道中の王道ですし、その題材としてボクシングというものはストイックさの象徴のような競技であり、スポ根ものとしてベタなものですが、ベタなものだけに前例のある設定というのは既存作品だらけだったりします。
スポ根を現代でやる、苦しくったって悲しくったって心をおらずにやるための説得力をどこに持たせるかという意味で、かなり考えられた設定だなぁと感心してしまいましたし、おばさんを主人公にした青春奮闘記というような話を作るの、何気に五十嵐貴久は好きなんだろうとも思ったりしましたが、おばさん青春奮闘記って、『1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター』くらいであって、題材として多いわけではないんですよね、単に印象が強かったというだけで。
五十嵐貴久が得意とするダメ人間奮闘記の流れであり、元々ロッキーのような話をやりたいという構想があった上で、ボクシングという題材が使われたというものですね。
DV被害者をダメ人間と括るのは乱暴過ぎる話ですが、元々人間関係が苦手で友達付き合いもほぼほぼなく、何かが得意という事も無ければ何かに打ち込んだ事も無い、苦手なことは避けて逃げて来た人生という所に力点を置くとダメ人間としても問題はないでしょう。
そういったダメ人間が奮闘し、何かを成し遂げようとするというような話は王道中の王道ですし、その題材としてボクシングというものはストイックさの象徴のような競技であり、スポ根ものとしてベタなものですが、ベタなものだけに前例のある設定というのは既存作品だらけだったりします。
スポ根を現代でやる、苦しくったって悲しくったって心をおらずにやるための説得力をどこに持たせるかという意味で、かなり考えられた設定だなぁと感心してしまいましたし、おばさんを主人公にした青春奮闘記というような話を作るの、何気に五十嵐貴久は好きなんだろうとも思ったりしましたが、おばさん青春奮闘記って、『1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター』くらいであって、題材として多いわけではないんですよね、単に印象が強かったというだけで。