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今日の引退

スパーズのマヌ・ジノビリが引退を発表しましたね。

41歳という年齢を考えても、今年のプレイタイムを考えても引退して不思議ではないと言うか、むしろ今シーズン現役を続けた事の方が嬉しい誤算でもあったわけで引退は驚くに値はしないのですが、今年のスパーズのオフの動きを考えても改めて1つの時代が終わった感じがしますね。

ジノビリはNBAで4回チャンピオンになっていますが、個人タイトルとしてはオールNBAサードチーム入り2回、シックスマン賞を獲得したくらいで特筆するほどのものを得ているわけではありませんが、NBAを変えるほどの影響力を与えた選手と言っても過言では無い存在であると思いますし、むしろ個人タイトルという意味で考えると過小評価されているとすら思えるくらいですね。

まぁアルゼンチン代表のエースであるとか、ユーロリーグ時代には個人としての評価はしっかり受けていますが。

スパーズが21世紀になってずっと安定して強豪チームとしてありつづけたのは、1997年にドラフト1位指名を受けてスパーズ一筋で2016年までプレーしていたティム・ダンカンが大黒柱として存在し続けていたからですが、強豪チームゆえにドラフト上位指名権で補強できないという状況を復し続けてこれたきっかけの1人が1999年のドラフト2巡目57位指名でジノビリを指名していたこと、スパーズのフロントがこの成功体験を無駄にせず、一般的なNBAチームのスカウトが見落としている優秀な選手、特にアメリカ国外の選手の見極めのノウハウを蓄積させていたというのが大きいかった事は間違いないですね。

ジノビリはアルゼンチンの黄金世代でもさらに特別な存在でしたが、NBA入団当初はほぼほぼ懐疑的、1992年バルセロナオリンピックでドリームチームで参加してから、世界的にNBAの注目度が上がり、アメリカのバスケットボール界がこの世の春を謳歌していた頃ですし、懐疑的に扱われるのも無理は無かったですしね。

ただ、そのドリームチームの影響を受けた各国がバスケットボールを強化し、国際ルール上での進化を遂げている中、自分達こそが世界という思考の強いアメリカではNBAが独自ルールでガラパゴス化をしていることに無頓着だった中、ジノビリは全く独自のドリブルステップ、今ではユーロステップとしてビッグマンすら使うようになりましたが、完全にジノビリしかNBAでは使い手のいないテクニックを使い、旋風を巻き起こし、私は無敵モードとよくヨンでいましたが、勝負所になると攻守共に誰にもとめられない状況になり、相手チームの心をバッキバキに折るという強さを見せていました。

普通、無敵モードを持ち合わせ、攻守共に実力があるせんしゅであるならばチームのエースとして君臨するものですし、得点王争いに絡んでくるものなのですが、改めてキャリアを振り返ると平均20点を超えたことが無い、ティム・ダンカンがいたから得点が伸びないとなれば、自分がエースとしてやれるチームに移籍したいというような事を言い出す選手というのも、よくありますが、そんな事は一言も言い出さないどころか、チームプレイヤーとして個人の数字はどうでもいい扱い。

それが、口先だけのことでは無く、チーム事情でベンチスタートを任されれば文句も言わずに6thマン賞を受賞するという、チームプレイヤーの手本のようなことをしていますが、誰も後続してこないという難しい事をこなすという。

チームのビッグ3扱いはされてもエースという役割は受け持たず、それでいて他のチームのエース以上に勝負所に強い、なかなか現在当てはまる選手というのはいないのでは無いかなぁと、しかも、独自性の強いプレースタイルまで持ち込んで影響を与えるというのは、今後なかなかお目にかかることは無いだろうなぁと。

ジノビリの現役期間、しっかりと見続けられたのは幸せなことだったんじゃないかと思いますね。

改めてNBAも1つの時代が終わりましたね。

テーマ : NBA
ジャンル : スポーツ

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