今日の読書 むすびつき/畠中恵
病弱な若旦那と愉快なあやかし達が繰り広げる江戸時代を舞台にした時代小説ファンタジーである『しゃばげ』シリーズの第17弾となります。
今回も連作短編の形で話が進みますが、表題である『むすびつき』が人間とあやかしの大きな違いである年齢という概念の違い、死と言う概念の違い、前世であるとか輪廻転生を超えたむすびつきということを中心に、若旦那の前世と関わりがあったあやかしが若旦那の前に現れて、いろいろと厄介事に巻き込まれる羽目になるという話がほとんどを締める形でまとめられています。
元々、病弱な若旦那という事で長生き出来そうにないという設定であるとか、きちんと時間が進んでいき、周りの人達との関係が変化していったりと、どこかで区切りがある事を匂わせているシリーズですが、最近は露骨にシリーズとしてターニングポイントですよという話が減ってきて、表題作を感じさせるように1冊にまとめるというのが傾向になっている気がしますね。
人気シリーズですから、当初の予定よりも引っ張ることがあってもおかしくはないですし、ある意味あやかし達との愉快な日常を延々とやっていても問題ない作品だと思いますが、同時にいろいろと伏線らしきものを張ってしまったのはどうするのかなと、物語をどう畳むつもりなのかというのも気になり続けています。
正直早い段階でいろいろと大きく動かした伏線については細かいところを忘れかけていたりもするので、別に終わらなくても何も問題は無いのですけれどもね。
今回も連作短編の形で話が進みますが、表題である『むすびつき』が人間とあやかしの大きな違いである年齢という概念の違い、死と言う概念の違い、前世であるとか輪廻転生を超えたむすびつきということを中心に、若旦那の前世と関わりがあったあやかしが若旦那の前に現れて、いろいろと厄介事に巻き込まれる羽目になるという話がほとんどを締める形でまとめられています。
元々、病弱な若旦那という事で長生き出来そうにないという設定であるとか、きちんと時間が進んでいき、周りの人達との関係が変化していったりと、どこかで区切りがある事を匂わせているシリーズですが、最近は露骨にシリーズとしてターニングポイントですよという話が減ってきて、表題作を感じさせるように1冊にまとめるというのが傾向になっている気がしますね。
人気シリーズですから、当初の予定よりも引っ張ることがあってもおかしくはないですし、ある意味あやかし達との愉快な日常を延々とやっていても問題ない作品だと思いますが、同時にいろいろと伏線らしきものを張ってしまったのはどうするのかなと、物語をどう畳むつもりなのかというのも気になり続けています。
正直早い段階でいろいろと大きく動かした伏線については細かいところを忘れかけていたりもするので、別に終わらなくても何も問題は無いのですけれどもね。