今日の読書 能面検事/中山七里
大阪地検の新米検察事務次官の惣領美晴は正義感に溢れ、それがために検事となったが考えていることが表情に出過ぎるきらいがあったが、副官としてつくことになった大阪地検一級検事である不破俊太郎は表情が一切変らず、全く感情が読めない能面と呼ばれる男だった。
能面検事と呼ばれる不破が担当した事件が、大阪府警の一大スキャンダルへと発展していき、そこで繰り広げられる組織防衛本能、仲間内の圧力や政治的駆け引き、そういったものがあろうとも一切関係なく流儀として事件解決だけのために捜査を続けていってというお話。
新人が癖が強く実力のある検事と一緒に仕事をしていくことによって、いろいろと成長していくタイプの連作短編型長編っぽい入り方をしながら、早々にそうではない普通に長編としての流れになるもので、倫理や論理の普遍的な所と、組織というものは一般的なものとは別の倫理や論理が組み立てられてしまい正論は理解出来るが、その正論通りに出来ないこと柵に対し流されてしまい、また流されることによって組織は円滑に物事を進められるというものが話の軸になっています。
現段階ではノンシリーズ物ではありますが、裁判の前段階の捜査だけで話は完結したので、法廷をメインとした続編も出来るのではないかと勝手に期待出来るものになっています。
能面検事と呼ばれる不破が担当した事件が、大阪府警の一大スキャンダルへと発展していき、そこで繰り広げられる組織防衛本能、仲間内の圧力や政治的駆け引き、そういったものがあろうとも一切関係なく流儀として事件解決だけのために捜査を続けていってというお話。
新人が癖が強く実力のある検事と一緒に仕事をしていくことによって、いろいろと成長していくタイプの連作短編型長編っぽい入り方をしながら、早々にそうではない普通に長編としての流れになるもので、倫理や論理の普遍的な所と、組織というものは一般的なものとは別の倫理や論理が組み立てられてしまい正論は理解出来るが、その正論通りに出来ないこと柵に対し流されてしまい、また流されることによって組織は円滑に物事を進められるというものが話の軸になっています。
現段階ではノンシリーズ物ではありますが、裁判の前段階の捜査だけで話は完結したので、法廷をメインとした続編も出来るのではないかと勝手に期待出来るものになっています。