今日の読書 インド倶楽部の謎/有栖川有栖
臨床犯罪学者の火村英生と推理作家の有栖川有栖のコンビによる本格推理のシリーズの中でもエラリー・クイーンの国名シリーズを意識し、本家では使われなかった国名でやってきた国名シリーズの13年ぶりになる新作になります。
初期作品では結構なペースで進んでいた国名シリーズでしたが、8作目でぱったりと止まっていたので、そのまま続けるのをやめたのかと思っていたのですが、作者曰くたまたまそうなっただけだそうです。
作家アリスシリーズは特に近年は短編が多目になってきた感じがあったりもしましたが、今回は長編であり、元々本家エラリー・クイーンも書く予定があったらしいタイトルからもってきているだけあって、力が入っている感というか、変った舞台装置を持ってきています。
神戸の異人館街の外れにある屋敷でインド倶楽部というインド好きという以上の関係をもった集まりがあり、その集まりがあった後にメンバーが殺される事件が起きていくというものですが、その集まりでは運命が予言されているという「アガスティアの葉」というものがあり、占いとは似て非なるもの扱いですが、そこに死の予言までが関わってきたりと、古典的な本格ミステリとして定番とも言える怪奇ものっぽい事件内容をいかに論理的に解決していくのかという王道路線ですね。
火村とアリスの会話で過去の事件に関して振り返るような事が出てきたりして、これでこのシリーズ一段落つけるつもりかと勝手に思ってしまうくらい力を入れたのかもと読めてしまいますね。
別にこれでおしまいにするつもりもなければ、今後に向けて極端な変化をつけるための前振りにしているつもりなんて全くないとは思いますが。
初期作品では結構なペースで進んでいた国名シリーズでしたが、8作目でぱったりと止まっていたので、そのまま続けるのをやめたのかと思っていたのですが、作者曰くたまたまそうなっただけだそうです。
作家アリスシリーズは特に近年は短編が多目になってきた感じがあったりもしましたが、今回は長編であり、元々本家エラリー・クイーンも書く予定があったらしいタイトルからもってきているだけあって、力が入っている感というか、変った舞台装置を持ってきています。
神戸の異人館街の外れにある屋敷でインド倶楽部というインド好きという以上の関係をもった集まりがあり、その集まりがあった後にメンバーが殺される事件が起きていくというものですが、その集まりでは運命が予言されているという「アガスティアの葉」というものがあり、占いとは似て非なるもの扱いですが、そこに死の予言までが関わってきたりと、古典的な本格ミステリとして定番とも言える怪奇ものっぽい事件内容をいかに論理的に解決していくのかという王道路線ですね。
火村とアリスの会話で過去の事件に関して振り返るような事が出てきたりして、これでこのシリーズ一段落つけるつもりかと勝手に思ってしまうくらい力を入れたのかもと読めてしまいますね。
別にこれでおしまいにするつもりもなければ、今後に向けて極端な変化をつけるための前振りにしているつもりなんて全くないとは思いますが。