今日の読書 下町ロケット ヤタガラス/池井戸潤
下町ロケットシリーズの4作目であり、前作の下町ロケット ゴーストと対になるというか、上巻下巻の関係となる作品になります。
前作から、農業分野への参入に力を入れるという事で、引き続きトラクターなどのエンジン、トランスミッションの開発に力を入れていきますが、企業間の裏切りにより目論見が外れたところから始まり、大企業による下請けいじめ、それに対する復讐、ぱくりや権謀術数、マスメディア利用のイメージ至上主義などなどが絡み合う中、理想論としての物作り、真面目に技術力を上げ、ユーザーのための開発をする事こそが勝利への近道という形がシリーズの中でも軍を抜いて強調されている感じはありますね。
理想論は理想論として前面に出しながらも、勧善懲悪になりきらないギリギリの感じを突いてくるのがシリーズの特徴かなと思っていましたが、それを踏み越えた理想論を展開したかったのかなぁと思えましたね。
面白い事は確かなのですが、ちょっと今までの狙ったラインを踏み越えて来た印象が強く残ったかなって思いますし、こういう理想論である程度社会が回ってくれると良いんだけれどもねぇとも思ったり。
前作から、農業分野への参入に力を入れるという事で、引き続きトラクターなどのエンジン、トランスミッションの開発に力を入れていきますが、企業間の裏切りにより目論見が外れたところから始まり、大企業による下請けいじめ、それに対する復讐、ぱくりや権謀術数、マスメディア利用のイメージ至上主義などなどが絡み合う中、理想論としての物作り、真面目に技術力を上げ、ユーザーのための開発をする事こそが勝利への近道という形がシリーズの中でも軍を抜いて強調されている感じはありますね。
理想論は理想論として前面に出しながらも、勧善懲悪になりきらないギリギリの感じを突いてくるのがシリーズの特徴かなと思っていましたが、それを踏み越えた理想論を展開したかったのかなぁと思えましたね。
面白い事は確かなのですが、ちょっと今までの狙ったラインを踏み越えて来た印象が強く残ったかなって思いますし、こういう理想論である程度社会が回ってくれると良いんだけれどもねぇとも思ったり。