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今日の読書 地図で見るバルカン半島ハンドブック/アマエル・カッタルッツァ ピエール・サンテス 太田佐絵子訳

「バルカン半島はヨーロッパの縮小反転図である いやまさにヨーロッパそのものである」という事で1990年代からの激動続きのバルカン半島にある複雑な国家や民族状況を地図とグラフを駆使して理解を深めようとまとめられた1冊になります。

私は行きすぎたグローバリズムには大反対であり、あるべきグローバリズムはそれぞれのローカル性を残した上で、それぞれの政治や文化や宗教に対して必要以上にちょっかいをかけない節度を持った交流といった形のグローカリズムをもっと目指すべきであり、ローカル性や各々の伝統などを破壊する破壊的なリベラリズムを軸としたグローバリズム、もしくは市場原理主義経済を元に低賃金労働者を永遠の低賃金労働者の地位にとどめておくのに都合の良い、巨大なグローバル企業が推し進めるようなグローバリズム、この2つの政治的にはリベラル、経済的には市場原理という2つの軸が突き動かそうとするグローバリズムは今すぐ死滅するべきという立場なわけですが、その1つの例として旧ユーゴスラビアの崩壊という、力技で人物金が国境を越えるグローバリズムを実施というか、国境そのものを無くしてひとまとめにした実験の大失敗をあげたがります。

バルカン半島はそういった意味で、モザイク状に絡み合って民族や宗教が入り乱れている状況、表看板ほど実は差はないという認識で大丈夫と説明されるものから、逆に大差は無いけれども些細な差こそが遺恨を呼ぶような構造まで、まぁ理解するのは難しいですし、それこそ国家、国境が変化するような陸続きの国家の歴史観というのは、島国育ちの日本人にはなおさら理解しにくい部分があり、だからこそある意味他人事として興味深く読む事も出来ます。

殺伐としたネタが若干多目になるのは、歴史的に避けられませんが、現在サッカーやバスケットボールでセルビア、クロアチア、スロベニアなど旧ユーゴスラビア国の代表が活躍しているというネタも少しとは言え触れられていますし、全体的にコンパクトに並べられていて、それこそ地図だらけで、地名だけ見てもいまひとつ分からないというような多くの日本人にとっても分かりやすくなっているのではないかと思います。

帝国から国民国家へ
再構築される社会
共同体と政治的アイデンティティ
「大国のかけひき」の場であるバルカン半島
さまざまなバルカンらしさ

テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

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