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今日の読書 男たちの船出/伊東潤

命懸けで千石船造りをすることになった、塩飽の船大工の親子。

かつて無い大きさの船を作るという話が持ち込まれて二の足を踏む無茶はできないと慎重になり現状維持を考えた父と、挑戦をしたいと考える息子、生き方の違いが運命を変えていくというお話になりますが、日本の海運航路の開発、江戸の都市計画を指揮した河村瑞賢を主人公にした『江戸を造った男』の海運部分、前例の無い大きさの船を作るというところで、補完関係になっているものになります。

『江戸を造った男』はインフラ整備の重要性を描いたものでしたが、交通インフラを整備するための前提条件としての船の開発の重要性、前例の無い事をやるというものの苦労、前例を踏まえる事の限界と、既成概念からいかに自由になって行くかと言う事で、トライアンドエラーの重要性、設備投資の重要性を考えさせられながらも、燃える展開になっています。

目先の利益に囚われて投資をしないと、大きな利益を生む事は出来ないというのは、今の日本の金持ちであるとか、インフラ整備は悪と考えている人にこそ読んで欲しいなと思ったりしますね。

テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

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