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今日の読書 現代経済学 ゲーム理論・行動経済学・制度論/瀧澤弘和

20世紀半ば以降に多様化してきた経済学の潮流と現在とこれからを、基本的なミクロ・マクロ経済学を踏まえ、それぞれの理論の限界、実社会との乖離を埋めるように変化してきたものの登場とその影響、それぞれの理論の現時点での限界を示し学問としての経済学の全体像を解説するという狙いになっています。

20世紀半ば以前の経済学というか、主流派経済学は合理的な経済人という架空の設定を使う事によって、経済を数字を使って表すということで社会科学系の学問としては新たな段階を造り出す事に成功しましたが、同時に経済学が胡散臭く扱われてしまうのも合理的に行動するという前提そのものが実社会ではあり得ないという事で、経済政策の狙いが、政策立案者が不当に自らの利益誘導のみに邁進するという万死に値するような行いをしたわけでもないのに、だだ滑りする事になったりしてしまう事が多々出現してきたせいでもあるわけですね。

そういった前提条件を見直す、視点を変えるという事でゲーム理論の登場、行動経済学や制度経済学というものが登場する事になり、それぞれの理論が新たに与えた視点や前提条件、理論が登場した事によって、それ以前に出来上がっていた理論へのフィードバックとして起きた事をまとめる事になっています。

現在の経済学として大きな変化として、かつての経済学は物理学のような法則を探し定める事を目的化してきた事から、現在はデータ収集、かつては無駄と考えられていた実験の導入によって、より客観的な分析をする事そのものへ力点が移っているという事だと理解して良いようですね。

社会科学系学問は絶対的に正しい正解というものはあり得ない、限り無く正解に近いと考えられるというものまでが限界であると思うので、変に法則を探そうとするよりも正しい流れかなというのはありますね。

経済学の知識というのは、それをそのまま使えば絶対的に成功するという保証はないものですが、ある程度幅広くどういう考え方が存在するのか、それぞれの学説の得手不得手を知っておく事は必要であり、それを知っていれば選挙の上で、挙げている経済政策を見てどういう志向なのかを判断する目安にはなるかなって。

例えば、財政赤字とインフレ抑制こそが正義と考えているような政治家は市場原理主義的志向が強く、不況対策というものは基本的に政治家の仕事では無いから興味の範疇外だとか、外交問題で日本はどんな相手であっても強硬な態度で臨まずに相手の言い分を聞き入れる事こそが大事というような態度を取っているような人は、ゲーム理論は全く知識として持ち得ていないなとか。

序 章 経済学の展開
第1章 市場メカニズムの理論
第2章 ゲーム理論のインパクト
第3章 マクロ経済学の展開
第4章 行動経済学のアプローチ
第5章 実験アプローチが教えてくれる事
第6章 制度の経済学
第7章 経済史と経済学との対話から
終 章 経済学の現在とこれから

テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

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