今日の読書 沈黙のパレード/東野圭吾
探偵ガリレオシリーズの6年ぶりの新作になります。
天才物理学者の湯川がアメリカから帰国、肩書きも教授となったり、草薙も捜査一課の課長に昇進していたりと立場が変化したというだけではなく、事件に関わったことによって湯川の心境も変化してきたのか、草薙も気がつくくらいに合理主義者という側面にも変化が出てきたりとありますが、基本路線はトリックを科学的に論理的に思考するというものは変らず。
かつて殺人事件の容疑者となったものの、自白を一切せずに証拠不十分で無罪を勝ち取った男が、誰からも愛されていた行方不明の少女の殺人容疑者として浮かび上がってきたというところから始まります。
日本の自白至上主義という警察、司法の問題点を使い、誰かも憎まれる男を作り出してというところで、その後いろいろと沈黙が絡んでいく事件となるわけですが、ガリレオシリーズの長編は科学的トリックが軸にあるのは当然として、その軸だけを見ていると問題点を見誤る構造であり、人間の感情というものに踏み込んで行く構造になっているのは、かなり狙っているのだろうなと思えて楽しめます。
自白至上主義からの脱却というのは、多方面から考えても必要なことだと考えさせられますが、同時に警察は大変だよねって思ったりもしますね。
自白至上主義というか、客観的物的証拠軽視、証言至上主義みたいなマスメディアや政治家なんていうのは論外ですが。
天才物理学者の湯川がアメリカから帰国、肩書きも教授となったり、草薙も捜査一課の課長に昇進していたりと立場が変化したというだけではなく、事件に関わったことによって湯川の心境も変化してきたのか、草薙も気がつくくらいに合理主義者という側面にも変化が出てきたりとありますが、基本路線はトリックを科学的に論理的に思考するというものは変らず。
かつて殺人事件の容疑者となったものの、自白を一切せずに証拠不十分で無罪を勝ち取った男が、誰からも愛されていた行方不明の少女の殺人容疑者として浮かび上がってきたというところから始まります。
日本の自白至上主義という警察、司法の問題点を使い、誰かも憎まれる男を作り出してというところで、その後いろいろと沈黙が絡んでいく事件となるわけですが、ガリレオシリーズの長編は科学的トリックが軸にあるのは当然として、その軸だけを見ていると問題点を見誤る構造であり、人間の感情というものに踏み込んで行く構造になっているのは、かなり狙っているのだろうなと思えて楽しめます。
自白至上主義からの脱却というのは、多方面から考えても必要なことだと考えさせられますが、同時に警察は大変だよねって思ったりもしますね。
自白至上主義というか、客観的物的証拠軽視、証言至上主義みたいなマスメディアや政治家なんていうのは論外ですが。