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今日の読書 不屈のゼルビア/郡司聡

FC町田ゼルビアの番記者である筆者による初の書籍という事になると思いますが、副題が『2018年の記憶。“昇格なきチーム”の理屈を超えた快進撃』であり、そのタイトルそのもの2018年シーズンのFC町田ゼルビアについてと、そこに繋がるまでの道筋というものになります。

FC町田ゼルビアにとっての2018シーズンはかつて無いほど注目度があがったシーズンであり、応援している方も幸せな1年でありました。

J2最小規模の予算、J1ライセンスが望めない恵まれないスタジアムや練習環境、普通に考えれば降格争いを覚悟してもおかしくないものですが、J2で一番のコストパフォーマンスを見せ、最終節まで優勝争いに絡んでの4位となりました。

とかく、J1昇格がダメなのにも関わらず自動昇格争いに入っておかしくないとなったために、J1からの降格への影響も絡んできていたからこそ注目された面も大きかったですが、シーズン中にサイバーエージェントが親会社になるという別の注目され方も出てきたというサプライズも。

普通のチームであれば、昇格出来るかどうかは純粋に順位だけを気にすれば良いわけであって、答えはある意味分かりやすく、努力の方向性も結果についても誰にでも分かる物になります。

しかし町田の選手は他のチームと別の難題に立ち向かっていたという視点が出てきます。

昇格争いに絡んで注目度を上げて、まだ得られていないJ1基準のスタジアム建設や、練習場やクラブハウスというインフラ整備への機運を高めるというもの。

これは、サッカー選手として勝利という分かりやすい結果を目指す以上に大変な事、報われる努力なのかどうか分かりにくいものであったと思いますが、そこを突破することを目標にしていて、大きく取り上げられている中島裕希選手は常に公言してきたことでもありました。

そこら辺の全てをひっくるめて、試合内外で起きてきたことを総まとめにして現在のFC町田ゼルビアの立ち位置を確認する事が出来るので、既に応援している人だけではなく、少しでも興味を持った人がさらに興味を高めるにも役に立つものになっています。

さらに新たな親会社となったサイバーエージェントの藤田晋社長のインタビューも載っていて、貧乏チームからの脱却という期待と、東京という事を強調していたために町田という事に対し拘りはなさ過ぎなのではと言う不安が混ざっている人は、現段階での考えを知ることにも繋がり目を通す価値は十分にあると思います。

町田市民以外が手に取る可能性がどれだけあるのかは知りませんが(市外在住の既存ゼルビアサポーターは手に取るでしょう)多くの人の目に触れて興味を持つ人が増えると良いなぁと思いますね。

少なくとも応援したくなるチームとして、こういう所だよなと共感する部分は余すことなく描かれています。


プロローグ 昇格無きチームの、理屈を超えた快進撃
第1章 2018シーズン史上最強ゼルビア
第2章 一戦必勝の指揮官 相馬直樹の肖像
第3章 不屈の根源。深津康太、リ・ハンジェ、中島裕希
第4章 トップチーム創設30周年。息づくアイデンティティー
第5章 悲願のJ1へ サイバーエージェント藤田晋社長インタビュー

テーマ : Jリーグ
ジャンル : スポーツ

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