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今日の読書 日本史の新常識/文藝春秋編

歴史は書き換えられるという表現をすると、捏造方面に考えをもって行く人が多いかもしれないですが、歴史の常識とされていることが研究によってひっくり返ることがあるというのは頭の中に入れておかなければいけないものであって、最新の研究によって常に書き換えられていくというのは避けられないものとなっています。

最新の研究結果がそれまでのものを全否定を確定させるほど正しいのかどうかというと、また違ったりするというか、ひっくり返ったものがひっくり返され直されたりなんていうこともあるようですけれどもね。

本当に新常識が正解なのかどうか私には分かりませんが、ここで取り上げられているものは、それまでの常識とされている日本史の分析手法に対し、日本国内の問題だけで考えるのではなく、海外との関わり、交易による影響についての力点を従来より重く捕らえるというものと、唯物史観や階級闘争史観といった戦後日本の左翼にあらずば教育者にあらずといったものからの脱却(そういう風に明示されてはいない私の解釈ですが)、記録として残っているもの検証にどういった立場の人間が、どういった狙いで記したものかという事に対する力点の強化によって過大評価や過小評価になっていないかの見直しという風に理解すればいいのかと思います。

古代から明治までの歴史についてのものになりますが、明治から平成の歴史となると今の段階ですと記録は沢山残っていても、歴史の政治利用というものが絡んできて新常識という形で提示するのは学者という立場の人間がやるのは、なかなか難しいから触れられていないのかなと考えてみたりします。

新常識という形で提示されているものについて、私は正しいのか間違っているのかというのを判断する下地はないのですが、歴史を楽しむという意味では、それぞれがコンパクトにまとまっているので読んでいて楽しめますし、割と本気で授業としての歴史というのが面白く感じられない要因は唯物史観の影響力が大きかったのではないかと最近考えたりします。

世の中にはまだまだ唯物史観であるとか、階級闘争史観を愛している人は存在するのでしょうけれども、分析手法としては完全に役目を終えているかなって。

序章 通史
交易から見れば通史がわかる

第1章 古代
「弥生人」の大量渡来はなかった
前方後円墳がピラミッドより大きいワケ
謎の天皇・継体はヤマト王権の中興の祖
蘇我氏と藤原氏を繁栄させた「最新技術」
「日出ずる処の天子」宣言は苦肉の策
壬申の乱の陰に「唐vs.新羅の戦争」

第2章 奈良、平安
東大寺大仏建立は宗教改革だった
長屋王の変 悲劇の王の「私生活」
本当は激務だった平安貴族
「光源氏」は暴力事件の常習犯
遣唐使中止でも日中交流は花盛り

第3章 鎌倉、室町
鎌倉幕府成立年は一一八〇年が妥当だ
北条政子「子殺し・孫殺し」の修羅
元寇の真実「神風」は吹かなかった
元寇の目的は中国兵のリストラだった
「逆賊」足利尊氏は最後まで尊王を貫いた

第4章 戦国、江戸
応仁の乱は「東軍」が勝った
「汁かけ飯」北条氏政はバカ殿ではない
織田信長の意外なポピュリズム
豊臣秀吉の世界帝国構想は妄想か
秀頼はやっぱり秀吉の子ではない
「豊臣家康」「豊臣秀忠」って誰?
「慶安御触書」は実在しない
名門・酒井雅楽頭家を再興した凄腕家老
江戸の少子化が近代化を支えた

第5章 幕末、明治
倒幕の雄藩がなぜ「松平姓」なのか
坂本龍馬は殺人の「指名手配犯」だった
西郷隆盛は「ストレス病」で苦しんだ
岩倉使節団「留守政府」の功績
司馬遼太郎が見抜いた「西郷幻想」の危うさ
日米戦争知られざる「原点」

テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

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