今日の読書 作家の人たち/倉知淳
何とか出版にこぎつけようと編集部に執拗にやってくる売れない25年目の本格ミステリ作家、新たな才能を発掘しようと持ち込み企画をしたもののまともな者が現れず頭を抱える編集者、印税生活を夢見たものの出版不況の壁が立ちはだかる新人作家、適当にオタ受けしそうなタイトルを考えて売る事が全てとして行動する編集者などなど、出版業界をネタにふざけきった短編集となります。
この手の内輪ネタ多目の笑いを取りに来る作品は、東野圭吾の『超・殺人事件』が印象に残っていたりと、たまに出て来ますが、ネタとして十分に楽しめるものの、売れない作家であるとか、儲からない出版社とか山ほど出てくると切ないですね。
笑い飛ばさないとやっていけないとばかりにネタにしてはいるのでしょうが、笑えるのだけれども世知辛さを感じずにはいられないというか、ブラックジョークって結構紙一重だからなぁと再確認してしまったりもします。
あまり、そこら辺気にならなければ、ネタ作品として楽しめるとは思います。
ただ、パロディ要素は強めなので、本格ミステリ作家の有名どころくらいは名前を知っておいた方が楽しめると思いますので、普段読書傾向の無い人は面白さは半減になるかもしれませんね。
この手の内輪ネタ多目の笑いを取りに来る作品は、東野圭吾の『超・殺人事件』が印象に残っていたりと、たまに出て来ますが、ネタとして十分に楽しめるものの、売れない作家であるとか、儲からない出版社とか山ほど出てくると切ないですね。
笑い飛ばさないとやっていけないとばかりにネタにしてはいるのでしょうが、笑えるのだけれども世知辛さを感じずにはいられないというか、ブラックジョークって結構紙一重だからなぁと再確認してしまったりもします。
あまり、そこら辺気にならなければ、ネタ作品として楽しめるとは思います。
ただ、パロディ要素は強めなので、本格ミステリ作家の有名どころくらいは名前を知っておいた方が楽しめると思いますので、普段読書傾向の無い人は面白さは半減になるかもしれませんね。