今日の読書 ワルツを踊ろう/中山七里
父親の死と自らのリストラによって20年ぶりに東京の辺境の限界集落に帰ってきた四十に手が届こうとする男が、絵に描いたような不景気で閉鎖的で村八分もあるような古き悪しき田舎で、それまでの暮らしとの落差に戸惑いながら何とか村人に馴染み、限界集落から村を脱却させようと奮闘しようとするが・・・というお話になります。
荒廃した限界集落という環境もいろいろと痛ければ、それまで一定以上の成功を掴んでいながらリーマンショック1発で吹き飛ばされてしまい、その窮状を受け入れているつもりが受け入れきれてない、自分ならば何とか出来るという自意識を持ちすぎている出戻りもいろいろと痛い。
読んでいて自分も追い詰められているような気分になりいたたまれなくなるのですが、どんでん返しの帝王である中山七里作品ですので、この後何かとんでもない事が起きるのだろうという期待で読み進めることが出来ます。
ある程度こういう着地点に向かうだろうなという予想は出来るものでしたが、ちょっとした伏線がそこに繋げるのかと驚かされましたし、中山七里作品はそれまでの著作の全体像を掴んでおかないといけないなというのを改めて考える事になりますね。
荒廃した限界集落という環境もいろいろと痛ければ、それまで一定以上の成功を掴んでいながらリーマンショック1発で吹き飛ばされてしまい、その窮状を受け入れているつもりが受け入れきれてない、自分ならば何とか出来るという自意識を持ちすぎている出戻りもいろいろと痛い。
読んでいて自分も追い詰められているような気分になりいたたまれなくなるのですが、どんでん返しの帝王である中山七里作品ですので、この後何かとんでもない事が起きるのだろうという期待で読み進めることが出来ます。
ある程度こういう着地点に向かうだろうなという予想は出来るものでしたが、ちょっとした伏線がそこに繋げるのかと驚かされましたし、中山七里作品はそれまでの著作の全体像を掴んでおかないといけないなというのを改めて考える事になりますね。