今日の読書 経済学の名著50冊が1冊でざっと学べる/蔭山克秀
古典から最近書かれたものまで経済学に関する本について解説と感想とが書かれたタイトルそのままの本になります。
著者は代ゼミの講師という立場ですので、こういった経済学系の企画物というか、学者を紹介するようなものであっても、大学の教授というような立場の人が書くものと大きく違ってネタを仕込んでくる率が高いのと、長い本、難解な本、回りくどい本など読んでいてきつかったと感じたものは正直に書いているのがかなり目をひきます。
まさか、この手の本を読んでいて、ゴッドタンの腐り芸人が例に使われるなんてピンポイントにも程があるだろうっていうね。
経済学理論に完璧なものは現在存在しておらず、理論が粗くてほころびのあるところ、現実と乖離しているところ、根本的に向いている方向が違うもの同士でツッコミあいながら発展している学問であるわけですが、そういった各理論について全肯定や全否定という事をせず、それぞれ書かれた時代を考慮しながら、名著として扱う上でこの視点は面白いし肯定的に扱えると言うところと、ツッコミどころとしてこういう所があるというような紹介がされています。
これによって、自分の肩入れしている学派やぼんやりと考えている、こうあるべき論についての肩入れするに値する部分と、これは弱点だよなというところがはっきりするだけではなく、指示しない学派であっても、全否定する事無く評価出来る部分はあるにはあるという受け入れも出来るのではないかと思えます。
ただ、実際問題経済学理論について根本的に知らないままイメージだけで批判していたりする人が世論形成をしているだけならともかく、政治家が無自覚に政策として掲げている表看板と真逆のことを平気でしている世の中ですからねぇ・・・(遠い目)
私はここにあげられている50冊というか、経済学者(経済学者以外の著書もありますが)半分は概ね目にしたことがあるかなぁくらいですが、ちゃんと読んだ事があるとなると片手で足りるなぁくらいだったり(汗)
第1章 「経済学」の基本が分かる名著13冊
『国富論』スミス
『人口論』マルサス
『経済学および課税の原理』リカード
『経済表』ケネー
『雇用・利子および貨幣の一般理論』ケインズ
『経済学の国民的大系』リスト
『純粋経済学要論』ワルラス
『経済学』サミュエルソン
『統治二論』ロック
『経営行動』サイモン
『財政理論』ブキャナン
『セイラー教授の行動経済学入門』セイラー
『マクロ経済学 入門編』マンキュー
第2章 経済発展と自由主義が分かる名著13冊
『隷従への道』ハイエク
『経済発展の理論』シュンペーター
『資本主義と自由』フリードマン
『クルーグマン教授の経済入門』クルーグマン
『入門経済学』スティグリッツ
『企業とは何か』ドラッカー
『ナッシュは何を見たか 純粋数学とゲーム理論』ナッシュ
『波乱の時代』グリーンスパン
『リスク・不確実性および利潤』ナイト
『社会選択と個人的評価』アロー
『人的資本』ベッカー
『正義論』ロールズ
『自動車の社会的費用』宇沢弘文
第3章 「資本主義」が分かる名著13冊
『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』ウェーバー
『資本論』マルクス
『狂気とバブル』マッケイ
『アニマルスピリット』アカロフ/シラー
『21世紀の資本』ピケティ
『経済学原理』マーシャル
『コンドラチェフ経済動学の世界』コンドラチェフ
『大転換』ポランニー
『有閑階級の理論』ヴェブレン
『帝国主義論』レーニン
『経済学の本質と意義』ロビンズ
『動態経済学序説』ハロッド
『近代世界システム』ウォーラーステイン
第4章 「豊かさ」と「貧困」が分かる名著11冊
『ゆたかな社会』ガルブレイス
『消費社会の神話と構造』ボードリヤール
『ムハマド・ユヌス自伝』ユヌス
『貧困の克服』アマルティア・セン
『大脱出』ディートン
『経済学原理』ミル
『ゼロ・サム社会』サロー
『ソロスの錬金術』ソロス
『厚生経済学』ピグー
『貧乏物語』河上肇
『隷属なき道』ブレグマン
著者は代ゼミの講師という立場ですので、こういった経済学系の企画物というか、学者を紹介するようなものであっても、大学の教授というような立場の人が書くものと大きく違ってネタを仕込んでくる率が高いのと、長い本、難解な本、回りくどい本など読んでいてきつかったと感じたものは正直に書いているのがかなり目をひきます。
まさか、この手の本を読んでいて、ゴッドタンの腐り芸人が例に使われるなんてピンポイントにも程があるだろうっていうね。
経済学理論に完璧なものは現在存在しておらず、理論が粗くてほころびのあるところ、現実と乖離しているところ、根本的に向いている方向が違うもの同士でツッコミあいながら発展している学問であるわけですが、そういった各理論について全肯定や全否定という事をせず、それぞれ書かれた時代を考慮しながら、名著として扱う上でこの視点は面白いし肯定的に扱えると言うところと、ツッコミどころとしてこういう所があるというような紹介がされています。
これによって、自分の肩入れしている学派やぼんやりと考えている、こうあるべき論についての肩入れするに値する部分と、これは弱点だよなというところがはっきりするだけではなく、指示しない学派であっても、全否定する事無く評価出来る部分はあるにはあるという受け入れも出来るのではないかと思えます。
ただ、実際問題経済学理論について根本的に知らないままイメージだけで批判していたりする人が世論形成をしているだけならともかく、政治家が無自覚に政策として掲げている表看板と真逆のことを平気でしている世の中ですからねぇ・・・(遠い目)
私はここにあげられている50冊というか、経済学者(経済学者以外の著書もありますが)半分は概ね目にしたことがあるかなぁくらいですが、ちゃんと読んだ事があるとなると片手で足りるなぁくらいだったり(汗)
第1章 「経済学」の基本が分かる名著13冊
『国富論』スミス
『人口論』マルサス
『経済学および課税の原理』リカード
『経済表』ケネー
『雇用・利子および貨幣の一般理論』ケインズ
『経済学の国民的大系』リスト
『純粋経済学要論』ワルラス
『経済学』サミュエルソン
『統治二論』ロック
『経営行動』サイモン
『財政理論』ブキャナン
『セイラー教授の行動経済学入門』セイラー
『マクロ経済学 入門編』マンキュー
第2章 経済発展と自由主義が分かる名著13冊
『隷従への道』ハイエク
『経済発展の理論』シュンペーター
『資本主義と自由』フリードマン
『クルーグマン教授の経済入門』クルーグマン
『入門経済学』スティグリッツ
『企業とは何か』ドラッカー
『ナッシュは何を見たか 純粋数学とゲーム理論』ナッシュ
『波乱の時代』グリーンスパン
『リスク・不確実性および利潤』ナイト
『社会選択と個人的評価』アロー
『人的資本』ベッカー
『正義論』ロールズ
『自動車の社会的費用』宇沢弘文
第3章 「資本主義」が分かる名著13冊
『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』ウェーバー
『資本論』マルクス
『狂気とバブル』マッケイ
『アニマルスピリット』アカロフ/シラー
『21世紀の資本』ピケティ
『経済学原理』マーシャル
『コンドラチェフ経済動学の世界』コンドラチェフ
『大転換』ポランニー
『有閑階級の理論』ヴェブレン
『帝国主義論』レーニン
『経済学の本質と意義』ロビンズ
『動態経済学序説』ハロッド
『近代世界システム』ウォーラーステイン
第4章 「豊かさ」と「貧困」が分かる名著11冊
『ゆたかな社会』ガルブレイス
『消費社会の神話と構造』ボードリヤール
『ムハマド・ユヌス自伝』ユヌス
『貧困の克服』アマルティア・セン
『大脱出』ディートン
『経済学原理』ミル
『ゼロ・サム社会』サロー
『ソロスの錬金術』ソロス
『厚生経済学』ピグー
『貧乏物語』河上肇
『隷属なき道』ブレグマン