今日の読書 今昔百鬼拾遺 河童/京極夏彦
百鬼夜行シリーズ『今昔百鬼拾遺 鬼』に続く長編になりますが、かつての京極夏彦作品ならばひとまとめにして、弁当箱扱いされる短編集になっていたろうなという長さのものになります。
鬼に引き続き、事件に関わるのは中善寺敦子と呉美由紀であり、今回関わる事件は連続水死事件、しかも河童に尻子玉をぬかれたかのように何故か尻丸出しで発見されるというもの。
水死事件になる前から、尻を覗く痴漢の話があり、それに絡めて河童談義がふんだんに行われますが、妖怪の扱われた、地方独自のものが全国型に集約していってしまい地方特有土着文化特有のものは消えて行ってしまうというような話は、以前から結構扱われていますし、河童はその中でも名前や特徴など地方色が強いのと、その特徴を踏まえて同化されていったものとでよく扱われているので京極夏彦作品を先にいろいろと読んでいると結構おさらいという感じにはなりますね。
京極堂、探偵榎木津とならんで京極堂の妹である敦子が主役で話を成立させられるというのが、今回の一連の作品の狙いだと分かりますが、シリーズ全体の話が大きくなりすぎた感がある中で、良い意味でシンプルに話を造る事ができるという事では成功していると思いますし楽しめているのですが、『邪魅の雫』から干支一回り以上空いているので京極堂がメインとなる長編は続くのかどうかも同時に気になって仕方が無いというか、そろそろ読みたいのですが・・・
鬼に引き続き、事件に関わるのは中善寺敦子と呉美由紀であり、今回関わる事件は連続水死事件、しかも河童に尻子玉をぬかれたかのように何故か尻丸出しで発見されるというもの。
水死事件になる前から、尻を覗く痴漢の話があり、それに絡めて河童談義がふんだんに行われますが、妖怪の扱われた、地方独自のものが全国型に集約していってしまい地方特有土着文化特有のものは消えて行ってしまうというような話は、以前から結構扱われていますし、河童はその中でも名前や特徴など地方色が強いのと、その特徴を踏まえて同化されていったものとでよく扱われているので京極夏彦作品を先にいろいろと読んでいると結構おさらいという感じにはなりますね。
京極堂、探偵榎木津とならんで京極堂の妹である敦子が主役で話を成立させられるというのが、今回の一連の作品の狙いだと分かりますが、シリーズ全体の話が大きくなりすぎた感がある中で、良い意味でシンプルに話を造る事ができるという事では成功していると思いますし楽しめているのですが、『邪魅の雫』から干支一回り以上空いているので京極堂がメインとなる長編は続くのかどうかも同時に気になって仕方が無いというか、そろそろ読みたいのですが・・・