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今日の読書 オスマン帝国 繁栄と衰亡の600年史/小笠原弘幸

NBAの試合結果をチェックしていて、セディ・オスマンの名前を見るたびに非常にトルコ人らしい名前というか、オスマン帝国そのものを想起させて仕方が無いよなと思っていましたが、実際問題オスマン帝国ってどういうものなのかというとよく知らないなと思い至り、改めて知るのも良いだろうとなったわけですが、600年の歴史があるというだけで、これを全部理解するのは無理だなと思わずにはいられなかったですね。

実際に、この長い期間のせいで専門家も通史としてのオスマン帝国を扱っている人は少ないらしく、それを一般向けの新書にまとめるというのは無謀すぎる挑戦であったらしいのですが、書き手の苦労はすごいのでしょうが、トルコを中心とした一大帝国だったという知識しか持ち合わせていない身からすると、さらにわけが分からないというか、とっかかりがなさ過ぎて理解が追いつかないという結果になりました。

イスラム教というと、現在ではどうしても原理主義が目立ちすぎて、現実にそぐわないことがあったとしても厳格に教義優先していくようなイメージが強くなってしまいますが、この時代のオスマン帝国は現在のトルコに通ずるだけあって、宗教としては融通を利かせる部分があったり、他民族他宗教を共存させていても、機能させていたというところは特徴となっていて、逆に言うと大きければ大きいほど、ある種の緩さを必要としていき、宗教や民族といったものが主張を強めると、帝国として維持出来なくなるという事なんだなと。

オスマン帝国も近代ナショナリズムが帝国崩壊への引き金の1つになっているようですし、情報化社会ではない時代だからこそ出来た、それぞれの主義主張が流布しないからこそできた緩さを持った統治だったと理解出来るのかなと。

まぁトップの代替わりに関しては、兄弟殺しを行ったりして争いにならないように厳格にしていたからこそ内紛を起こさなかったというのもあるのでしょうが、近代以降一大帝国が築けなくなった事をオスマン帝国の成功要因と照らし合わせると結構理解出来るのかもしれないと考えてみたりはしました。

というよりも、そういうぼんやりとしたとらえ方以外、固有名詞から何からこの時代の知識が無いので頭に入りにくかったというだけで、元知識がしっかりした人が読むと、得られるものはもっと普通に多そうだよなという感想しか書きようが無かったりします。


序 章 帝国の輪郭
第1章 辺境の信仰戦士 封建的候国の時代 1299年頃~1453年
第2章 君臨する「世界の王」 集権的帝国の時代 1453年1574年
第3章 組織と党派の中のスルタン 分権的帝国の時代 1574年~1808年
第4章 専制と憲政下のスルタン=カリフ 近代帝国の時代1808年~1922年
第5章 帝国の遺産

テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

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