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今日の読書 暗号通貨の経済学 21世紀の貨幣論/小島寛之

暗号通貨、日本では仮想通貨という名前の方が定着していますし私も暗号通貨の方の呼び名を知らなかったわけですが、暗号通貨というものがどういった形で成り立たせているか、ビットコインの実例を取り上げて一般的な通貨リアルマネーと対比し説明し、そこから踏み台にしてそもそも通貨というものは何であるかという経済学としての基本、暗号通貨という存在が出て来たからこそ成り立つゲーム理論との相性の良さという3つの軸を解説する1冊になっています。

暗号通貨は元々詳しい分野ではないですし、どうしても目に付きやすいのはビットコインで一山儲けようというような切り口でまとめられたものであったりするので、山っ気がないと言うかギャンブルは嫌いではないですが、確実に勝つものしか金を突っ込みたくないという考え方になると、知ろうとは思わない分野でもあったのですが、そういった一山儲けるという視点皆無の仕組みが分かるというものだと面白いと思えるので読んでみました。

筆者の著書は個人的に名前でひかれて何冊か手に取っているだけではありますが。

ビットコイン始め、暗号通貨というよりも仮想通貨という言葉の方がしっくりきてしまいますが、どうにも胡散臭く感じてしまうのですが、仕組みとして大きな違いはオープンソースによる運営という事で、国家権力のような中央集権的な構造とは真逆という事、ここの知識を私は持ち得ていなかったので、国家権力とは運営が権力をもってやっていると勘違いしていたので、仕組みとして興味を持ちましたね。

貨幣との最大の違いとして、暗号通貨は使用履歴が残りまくっていくという事、これは電子マネーがしきりに推されている辺りでも流れを把握したいという動きがあるというので、暗号通貨にしろ電子マネーにしろ完全に移行するという事は難しいなと思える事例として興味を持ちやすいですね。

ゲーム理論との相性の良さについては、ゲーム理論が想定する結果と実際に人間の行動では結果に乖離があるという研究は行動経済学で行われ、ゲーム理論は理論上全否定するものではないが、限定的なものという扱いに下がった事になっているのが、暗号通貨の運営では相性が良いという研究結果になってきているというあたり、面白味があるかなというのはありますね。

暗号通貨というものを軸にして、貨幣論とゲーム理論の基本を抑えるという事にもなるので、新たな概念が登場した事によって気になった人は入門編としてちょうど良いのではないかなと思いますね。

暗号通貨が普及為まくった場合、国家の税収に思い切り影響が出るのは分かりきった事になるので、そこら辺の対策なんていうのが今後課題になるのは確実なので、どういった対策が出てくるのか楽しみですが、国家という概念を覆したくて仕方が無い勢力というのは一定数以上いるので、そういった人達は対策が出来る前にガッツリ普及させようとするかもしれないですね。


序章 暗号通貨が世界を変える
1  ビットコインとブロックチェーンの仕組み
2  お金をめぐる経済学
3  ブロックチェーンのゲーム理論 

テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

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