今日の読書 てんげんつう/畠中恵
病弱な若だんなと愉快なあやかし達が繰り広げる、しゃばげシリーズの第18弾になります。
今回は表題作、『てんげんつう』を含む5編の連作短編集となり、若だんなの許嫁となった於りんの実家から人がいなくなったという事を始めとして、嫁絡みのトラブルが多目というあたりは狙ってやっているなというのがありますし、病弱な若だんなは病弱という壁を乗り越えて何か役に立ちたいという思いに対して、手段の多様化を目指している感じも強めに出ています。
永続するシリーズかのような体裁になってきていますが、初期の頃にはいろいろとはっきりとした着地点があると予告されているような流れがあったりもしたので、やはりどこかで区切りをつける気持ちはあるのかもしれないなと深読みしたくなる部分はあります。
細かな関係性の変化は常にしてきているシリーズではあるので、それを込みで続いていく事もあり得るのでしょうが、許嫁である於りんが話にガッツリと絡んでくると、そろそろかなと思ったりはします。
もっとも、「まんまこと」のシリーズのように人間関係の強制的な変化がありながらも、その変化を込みにして連続ものとして続けている場合もあるので、初期に提示された不穏な最後のようなものも、それについて何か答えを提示する機会がきたとしても、それが終着点ではないという作りも可能ではありそうですよね。
今後について深読みしたくなる部分はありますが、そこら辺を取っ払って安定して楽しいシリーズである事は変らないですね。
今回は表題作、『てんげんつう』を含む5編の連作短編集となり、若だんなの許嫁となった於りんの実家から人がいなくなったという事を始めとして、嫁絡みのトラブルが多目というあたりは狙ってやっているなというのがありますし、病弱な若だんなは病弱という壁を乗り越えて何か役に立ちたいという思いに対して、手段の多様化を目指している感じも強めに出ています。
永続するシリーズかのような体裁になってきていますが、初期の頃にはいろいろとはっきりとした着地点があると予告されているような流れがあったりもしたので、やはりどこかで区切りをつける気持ちはあるのかもしれないなと深読みしたくなる部分はあります。
細かな関係性の変化は常にしてきているシリーズではあるので、それを込みで続いていく事もあり得るのでしょうが、許嫁である於りんが話にガッツリと絡んでくると、そろそろかなと思ったりはします。
もっとも、「まんまこと」のシリーズのように人間関係の強制的な変化がありながらも、その変化を込みにして連続ものとして続けている場合もあるので、初期に提示された不穏な最後のようなものも、それについて何か答えを提示する機会がきたとしても、それが終着点ではないという作りも可能ではありそうですよね。
今後について深読みしたくなる部分はありますが、そこら辺を取っ払って安定して楽しいシリーズである事は変らないですね。