今日の読書 風ヶ丘五十円玉祭りの謎/青崎有吾
『体育館の殺人』『水族館の殺人』に続く風ヶ丘高校を舞台にする裏染天馬シリーズ3作目になり、初の日常の謎だけの短編集になります。
タイトルに五十円玉とついているだけで、『競作五十円玉二十枚の謎』という新本格ミステリ初期に、若竹七海が経験した実話である、バイト先の書店に土曜日に現れる、五十円玉二十枚を両替に来る男(だったと思う)は一体何だったんだという謎についての競作、既にデビューしていた作家から、このお題で作品を募集して投稿された一般人、後に作家などが混在した作品たち、またこのお題を後に自分の作品のネタとして、作品に発表したりとかあったものがあるのですが、明らかに狙って下敷きにした作品が収められています。
このシリーズが、綾辻行人の館シリーズを踏襲しているだけではなく、先行されて大量に既に出回っている新本格ミステリ初期作品からの影響を隠さずにやって来ているので、これはこれで分かりやすいですね。
日常の謎がメインという事で、学校内だけではなく、表題作は夏祭りであったり大事にする必要がない分自由度が高く、日常の謎と思えるものにぶつかるのが、各々の感覚的なものであったりするので、登場人物の掘り下げに使ったりしている感もありますね。
そして、裏染天馬というキャラクターの重要な部分に触れるおまけ作品が入っていて、いろいろと重く考えてはいけないんだなと(苦笑)
タイトルに五十円玉とついているだけで、『競作五十円玉二十枚の謎』という新本格ミステリ初期に、若竹七海が経験した実話である、バイト先の書店に土曜日に現れる、五十円玉二十枚を両替に来る男(だったと思う)は一体何だったんだという謎についての競作、既にデビューしていた作家から、このお題で作品を募集して投稿された一般人、後に作家などが混在した作品たち、またこのお題を後に自分の作品のネタとして、作品に発表したりとかあったものがあるのですが、明らかに狙って下敷きにした作品が収められています。
このシリーズが、綾辻行人の館シリーズを踏襲しているだけではなく、先行されて大量に既に出回っている新本格ミステリ初期作品からの影響を隠さずにやって来ているので、これはこれで分かりやすいですね。
日常の謎がメインという事で、学校内だけではなく、表題作は夏祭りであったり大事にする必要がない分自由度が高く、日常の謎と思えるものにぶつかるのが、各々の感覚的なものであったりするので、登場人物の掘り下げに使ったりしている感もありますね。
そして、裏染天馬というキャラクターの重要な部分に触れるおまけ作品が入っていて、いろいろと重く考えてはいけないんだなと(苦笑)