今日の読書 カナダ金貨の謎/有栖川有栖
臨床犯罪学者の火村とミステリ作家の有栖川有栖のコンビによる作家アリスシリーズであり、その中でもエラリー・クイーンをもろに意識した国名シリーズ10作目、中編3編と短編2編という組み合わせの短編集になります。
犯人視点が多目の倒叙ものの表題作や、火村とアリスの学生時代に出会った時の話を少し詳しく書いたものなど、このシリーズは1冊の中に幅があるものが収められる傾向があるので、多様性を楽しめるものになっていますが、有栖川有栖作品の特にこのシリーズは良い意味で論理的な解決をみせる本格ミステリの見本のような作風ですので、その枠から大きく外れる事はなく安定感と安心感があります。
シリーズが10作と区切りの良いところまで来ましたが、これで国名シリーズをやめるとかではなく続くようなので、マニアックな国名を使わざるを得ないくらい続くと面白いなと勝手に思っておきます。
犯人視点が多目の倒叙ものの表題作や、火村とアリスの学生時代に出会った時の話を少し詳しく書いたものなど、このシリーズは1冊の中に幅があるものが収められる傾向があるので、多様性を楽しめるものになっていますが、有栖川有栖作品の特にこのシリーズは良い意味で論理的な解決をみせる本格ミステリの見本のような作風ですので、その枠から大きく外れる事はなく安定感と安心感があります。
シリーズが10作と区切りの良いところまで来ましたが、これで国名シリーズをやめるとかではなく続くようなので、マニアックな国名を使わざるを得ないくらい続くと面白いなと勝手に思っておきます。