今日の読書 晩節の研究／河合敦

偉人・賢人の「その後」というサブタイトル通り、日本の歴史上に名を残した偉人の晩節について紹介するものになります。

歴史に名を残すような人物は基本的に何を為したかというところが当然目立つわけであり、人物によってはその功績の部分だけが知られているという事もあり、そこしか知られていない人物についてはあまり知られていない晩年についての紹介。

死そのものが有名な人物、戦死であるとか、死そのものが某かの事件性のあるものという人物も扱っていて、死は有名なんだけれども死因について複数の説があるというものは真意は確かではないけれども、そういった説があるというようなものを紹介してみたり、また正式に死亡したとされている時点で実は生き残っていて別の人生を送っている、有名どころの源義経が死後モンゴルに渡ってチンギス・ハンとなった説のようなものも取り上げて、どういう経緯でそういった説が成立したのかというあたりの紹介もしています。

晩年について有名なものから、あまり知られていないものまで幅広く、歴史上の人物というと定番である戦国武将関係は少な目というのは特徴的かなというのはありますね。

戦死そのものが有名な場合が多いという特徴もあるのでしょうが。

第１章　古代の偉人たち
　　　　　小野妹子
　　　　　鑑真
　　　　　藤原道長

第２章　中世の偉人たち
　　　　　平清盛
　　　　　源義経
　　　　　北条政子
　　　　　親鸞
　　　　　一休宗純
　　　　　日野富子

第３章　近世の偉人たち
　　　　　明智光秀
　　　　　足利義昭
　　　　　石田三成
　　　　　徳川家康
　　　　　千姫
　　　　　徳川光圀
　　　　　赤穂浪士
　　　　　貝原益軒
　　　　　大岡忠相
　　　　　平賀源内
　　　　　小林一茶
　　　　　葛飾北斎
　　　　　小栗忠順

第４章　近代の偉人たち
　　　　　西郷隆盛
　　　　　陸奥宗光
　　　　　中江兆民
　　　　　有島武郎
　　　　　人見絹枝
　　　　　斎藤茂吉
　　　　　榎本健一

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晩節の研究 偉人・賢人の「その後」 （幻冬舎新書） [ 河合敦 ]