今日の読書 復讐の協奏曲/中山七里
元殺人者である悪徳弁護士御子柴礼司シリーズの5作目になります。
今回は御子柴の事務所で働く唯一の事務員である洋子が殺人犯として逮捕されてしまい、無罪にもって行くという話と、その事件の前からこの国のジャスティスと名乗る人物がネット上で扇動した事で800人ほどが無邪気な偽善者として送りつけた懲戒請求書に対する事務処理に忙殺されるという流れのものになります。
どんでん返しの帝王ですから、色々と最後まで展開は読めない事を念頭に置いて読み進めますが、同時に殺人容疑は絶対にひっくり返す事ができるだろうという事は安心して進められるというのと両方ありますが、このシリーズは毎回これで区切りにしてもおかしくないという展開を用意しているなと思わずにはいられないですね。
あと、物事の善悪というか自分が安全圏にいると考えた上での義憤や私憤で動かされている正義感というものの危うさであるとか、醜さであるとか、わりと日常ニュースを見ては何かに対してけしからんみたいな態度をとっている人ほど読ませてみたくなるなと思わずにはいられないですね。
ここら辺の善悪の基準に対する中山七里作品の扱いは、個人的に好きなんですよね。
今回は御子柴の事務所で働く唯一の事務員である洋子が殺人犯として逮捕されてしまい、無罪にもって行くという話と、その事件の前からこの国のジャスティスと名乗る人物がネット上で扇動した事で800人ほどが無邪気な偽善者として送りつけた懲戒請求書に対する事務処理に忙殺されるという流れのものになります。
どんでん返しの帝王ですから、色々と最後まで展開は読めない事を念頭に置いて読み進めますが、同時に殺人容疑は絶対にひっくり返す事ができるだろうという事は安心して進められるというのと両方ありますが、このシリーズは毎回これで区切りにしてもおかしくないという展開を用意しているなと思わずにはいられないですね。
あと、物事の善悪というか自分が安全圏にいると考えた上での義憤や私憤で動かされている正義感というものの危うさであるとか、醜さであるとか、わりと日常ニュースを見ては何かに対してけしからんみたいな態度をとっている人ほど読ませてみたくなるなと思わずにはいられないですね。
ここら辺の善悪の基準に対する中山七里作品の扱いは、個人的に好きなんですよね。