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今日の読書 B.LEAGUE誕生 日本スポーツビジネス秘史/大島和人

FC町田ゼルビアの番記者もやっている事で局地的に有名な党首こと大島和人さんの初の著書になります。

日本バスケットボール界は部活は非常に幅広く普及しているものの、その先社会人バスケは人気が高くも無く、日本のスポーツ界全体、オリンピックはアマチュア競技者たれという呪縛によってプロ化をけしからんという風潮が長く続き、社会人競技という独自文化があった一方で、バブル崩壊によって多くの競技が会社の運動部から撤退するという事態となりました。

バスケットボールもそれが顕著であり、社会人競技として瓦解してきたところからプロ化という流れが出かけてはいた者の、同時に色々な思惑で中途半端な事を繰り返し、挙げ句の果てがプロ化を目指すものと目指さないものとが分裂、そのために世界大会から締め出しを食らうという事となり、結果として現在のBリーグにたどり着くというものになっています。

Bリーグにたどり着き、現在もしっかりと一定以上の成果をだしていますが、日本バスケットボール界は失敗すれば大惨事となるところまで追い詰められていました。

その軌跡を関係者の証言を集め、それぞれの立場の違いによる思惑、どの立場が絶対的に正しいとか間違っているという分類では無く、それぞれの立場の違いによる得手不得手があるからこその成功や失敗という形で上手くまとめ上げられた一冊になっています。

主軸となるのは、Jリーグ創設に携わった経験のある川淵三郎氏であり、改めてリーグ立ち上げという難題に立ち向かう手腕に関しては得意分野なんだろうなというのは感じられますね。

逆に色々と変化を作りたがったりなんだりがあるから、長期的にトップに君臨させ続けると上手く行かなくなる危険性もあるというか、サッカー界では功罪両面ありましたしね。

日本バスケットボール界の出来事を扱っているものですが、プロスポーツのあり方など幅広く普遍的に当てはまったりもするので、多くの人の目に触れると良いのではないかと思います。

そして、リーグ開始前に集められたチーム名が現在とは結構別物なのがあるのですよね、Jリーグの時と違って企業名を入れても良いよという条件が出ていたり、都市名が違っていたりとか。

個人的にはもっとダジャレがあるものだと思っていましたが、一切ありませんでした。

第1章 Bリーグが成功した「5つの理由」
第2章 日本バスケが陥った膠着状態
第3章 日本協会の「応仁の乱」
第4章 プロ化へ
第5章 bjリーグの発足とスポーツ起業家
第6章 JBLの苦悩と男たちの奮闘
第7章 合流の模索
第8章 FIBAからの制裁
第9章 川淵タスクフォースの全速改革
第10章 第3のリーグ
第11章 Bリーグの基本設計
第12章 ゼロからのスタート
第13章 企業チームのプロ化
第14章 人材とスポンサーを集める
第15章 開幕

テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

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