今日のキラメイジャー総括
魔進戦隊キラメイジャーは昨日無事最終回を迎えたという事で、一応恒例にしている総括をしておきたいと思います。
ここ数年戦隊はキュウレンジャー、ルパンレンジャーvsパトレンジャーと誰の目にも分かりやすい実験作が2年続いた後、昨年王道路線を目指すという表看板を掲げながらチーフプロデューサーが特撮現場に復帰するのが久しぶりでかつ戦隊のプロデューサーは初、メイン脚本も戦隊に関わるのは全くの初という事で、王道を狙った実験作みたいな印象の作品となり、このまま戦隊の王道作品というものの概念が変化していくのかもとすら思っていた中、今作はスタッフから王道回帰だなと開始前から予想できるものになりました。
塚田プロデューサーにメイン脚本が荒川さんというだけでも、デカレンジャーのコンビですし決して外れる事は無いだろう、少なくとも私が楽しいと思えるような作品になるだろうなという期待は高かったのですがキラメイジャーはその期待に応えてくれた作品だと思います。
キラメキと宝石という基本的に男児向け作品のモチーフとしては前例が少ない、キラメキという言葉ではなく光と闇という対比でキラメキに近いような表現はあったとしても真っ正面からやるのは珍しいですし宝石も男児向け商品にしにくいかなとは思ったりしますし、仮面ライダーウィザードの指輪あたりは宝石に近いものはあるとは思いますが、どちらにせよモチーフとしては前例のないものから引っぱってきて、宝石だけだと弱いというのも考慮して乗り物にして魔進という存在にしたのは非常に戦隊らしいですかね。
戦隊メンバーは元々優れた人材が選ばれたという王道設定、射撃の腕前に関連させるためにeスポーツというのが目新しい所で、あとはアクション俳優、陸上選手、医者と戦闘スタイルとのバランスをとったもの。
これに妄想力、想像力だけがある絵が好きな普通の高校生をレッドとして中心に置いた事が特異な設定であり、キラメイジャーの大きな特徴になっていましたね。
他のメンバーと比べ分かりやすく実力は劣っているし、成功者として何か成し遂げているわけでもない、それが故なのか回りの良さを素直に認めて、まずは相手の良さを引き出すことに長けているというリーダーという立ち位置とは少しずれた中心人物となる充瑠という存在は後継作に影響を与えうるのではないかとすら思ったりします。
キラキラする事が何よりも大事という事で、限界を超えるような自己犠牲を否定するという主人公は現在の社会状況からすると何気に重要かなと思ったりもしますし。
個人的に戦隊作品はメンバーのバランスの良さを重要視して見る傾向が強く、誰かがいれば話が終わるよねとか、いてもいなくても同じになってるような存在がいたりすると残念に思ったりするのですが、キラメイジャーに関しては相棒として魔進がいるという事で登場キャラクターが多いのにも関わらず役回りが被ることなく全体のバランスが取れていて、戦士としての得手不得手であるとかメインの話以外でも何かしら見せ場が自然とある形になっていたのが評価を高めています。
充瑠の立ち位置は1人だけ特殊であり、ひらめキーング!によって色々と作り出したり、オラディン王と繋がっていたりしながらも、良い意味で回りを使える、それぞれの得意分野を生かしていたというのが大きいと思いますが、作戦面など実質リーダーの振る舞いをしていた為朝も同様に回りを使えるのも、瀬奈が速さ、時雨が剣という分かりやすい得意分野を持っていたり、小夜がなんでもそつなくこなしたりと初期設定を生かした結果であると思ったり。
追加戦士も面白い設定で、博多南代表の兄なんだけれども体内にキラメイストーンが入っているから若いままという昭和な男、単独行動が自然になるようにお宝探しを優先という事にして加入したことによって誰かの存在を消すような事にならなかったというのも、過去作品で追加戦士加入でわりをくったメンバーが出てしまうという事の解消にもなっていたなとも。
そしてどうしても避けられないのは、コロナ禍による中断期間とそれに伴っての話数の削減、現実が苦しい状況だからこそ作品だけでも明るいものにした方が良いというものと、撮影の制限など数あったでしょうが、明るい作品というのは元々あったものですし、それこそコロナ禍になる前からイケメンアクション俳優のはずの時雨がマンリキを頭につけるという無茶をしていて、こういう方向性の作品ねと示せていたので、より明るい方に振りきれたかなというのも。
ヨドン軍側については掘り下げと言うことでは最後バタバタと唐突感のある設定が続々空かされていった感じはありますが、そっちの掘り下げに力点をおくよりも1話完で進んでいく分かりやすさ優先という事なんだろうと、変に深く考えるものでは無く分かりやすく楽しいものにすれば良いというのがあったのだろうと好意的に解釈しておきます。
撮影が出来なくて総集編を続けなくてはならなくなっても、それを逆手にとって魔進達のキャラクターがたったりして、元々しっかりと楽しませるための設定が出来上がっていたという事もあるのでしょうが、ピンチをチャンスに変えたあたり、蓄積のあるスタッフだからこそ最後までやり遂げる事ができた作品だよなと思えるものになりました。
キラメイジャーは個人的にかなり好みの作風であり、1年間楽しめたものになるだけにだめ出しをしたくなるのは終わるのが早すぎるという事になりますね。
MOVIEレンジャーが上映され、今年はリュウソウジャーとのVSシリーズはなくなったものだと勝手に思っていた中、最終回でVSシリーズがあると発表されたのは本当に嬉しいサプライズでしたね。



ここ数年戦隊はキュウレンジャー、ルパンレンジャーvsパトレンジャーと誰の目にも分かりやすい実験作が2年続いた後、昨年王道路線を目指すという表看板を掲げながらチーフプロデューサーが特撮現場に復帰するのが久しぶりでかつ戦隊のプロデューサーは初、メイン脚本も戦隊に関わるのは全くの初という事で、王道を狙った実験作みたいな印象の作品となり、このまま戦隊の王道作品というものの概念が変化していくのかもとすら思っていた中、今作はスタッフから王道回帰だなと開始前から予想できるものになりました。
塚田プロデューサーにメイン脚本が荒川さんというだけでも、デカレンジャーのコンビですし決して外れる事は無いだろう、少なくとも私が楽しいと思えるような作品になるだろうなという期待は高かったのですがキラメイジャーはその期待に応えてくれた作品だと思います。
キラメキと宝石という基本的に男児向け作品のモチーフとしては前例が少ない、キラメキという言葉ではなく光と闇という対比でキラメキに近いような表現はあったとしても真っ正面からやるのは珍しいですし宝石も男児向け商品にしにくいかなとは思ったりしますし、仮面ライダーウィザードの指輪あたりは宝石に近いものはあるとは思いますが、どちらにせよモチーフとしては前例のないものから引っぱってきて、宝石だけだと弱いというのも考慮して乗り物にして魔進という存在にしたのは非常に戦隊らしいですかね。
戦隊メンバーは元々優れた人材が選ばれたという王道設定、射撃の腕前に関連させるためにeスポーツというのが目新しい所で、あとはアクション俳優、陸上選手、医者と戦闘スタイルとのバランスをとったもの。
これに妄想力、想像力だけがある絵が好きな普通の高校生をレッドとして中心に置いた事が特異な設定であり、キラメイジャーの大きな特徴になっていましたね。
他のメンバーと比べ分かりやすく実力は劣っているし、成功者として何か成し遂げているわけでもない、それが故なのか回りの良さを素直に認めて、まずは相手の良さを引き出すことに長けているというリーダーという立ち位置とは少しずれた中心人物となる充瑠という存在は後継作に影響を与えうるのではないかとすら思ったりします。
キラキラする事が何よりも大事という事で、限界を超えるような自己犠牲を否定するという主人公は現在の社会状況からすると何気に重要かなと思ったりもしますし。
個人的に戦隊作品はメンバーのバランスの良さを重要視して見る傾向が強く、誰かがいれば話が終わるよねとか、いてもいなくても同じになってるような存在がいたりすると残念に思ったりするのですが、キラメイジャーに関しては相棒として魔進がいるという事で登場キャラクターが多いのにも関わらず役回りが被ることなく全体のバランスが取れていて、戦士としての得手不得手であるとかメインの話以外でも何かしら見せ場が自然とある形になっていたのが評価を高めています。
充瑠の立ち位置は1人だけ特殊であり、ひらめキーング!によって色々と作り出したり、オラディン王と繋がっていたりしながらも、良い意味で回りを使える、それぞれの得意分野を生かしていたというのが大きいと思いますが、作戦面など実質リーダーの振る舞いをしていた為朝も同様に回りを使えるのも、瀬奈が速さ、時雨が剣という分かりやすい得意分野を持っていたり、小夜がなんでもそつなくこなしたりと初期設定を生かした結果であると思ったり。
追加戦士も面白い設定で、博多南代表の兄なんだけれども体内にキラメイストーンが入っているから若いままという昭和な男、単独行動が自然になるようにお宝探しを優先という事にして加入したことによって誰かの存在を消すような事にならなかったというのも、過去作品で追加戦士加入でわりをくったメンバーが出てしまうという事の解消にもなっていたなとも。
そしてどうしても避けられないのは、コロナ禍による中断期間とそれに伴っての話数の削減、現実が苦しい状況だからこそ作品だけでも明るいものにした方が良いというものと、撮影の制限など数あったでしょうが、明るい作品というのは元々あったものですし、それこそコロナ禍になる前からイケメンアクション俳優のはずの時雨がマンリキを頭につけるという無茶をしていて、こういう方向性の作品ねと示せていたので、より明るい方に振りきれたかなというのも。
ヨドン軍側については掘り下げと言うことでは最後バタバタと唐突感のある設定が続々空かされていった感じはありますが、そっちの掘り下げに力点をおくよりも1話完で進んでいく分かりやすさ優先という事なんだろうと、変に深く考えるものでは無く分かりやすく楽しいものにすれば良いというのがあったのだろうと好意的に解釈しておきます。
撮影が出来なくて総集編を続けなくてはならなくなっても、それを逆手にとって魔進達のキャラクターがたったりして、元々しっかりと楽しませるための設定が出来上がっていたという事もあるのでしょうが、ピンチをチャンスに変えたあたり、蓄積のあるスタッフだからこそ最後までやり遂げる事ができた作品だよなと思えるものになりました。
キラメイジャーは個人的にかなり好みの作風であり、1年間楽しめたものになるだけにだめ出しをしたくなるのは終わるのが早すぎるという事になりますね。
MOVIEレンジャーが上映され、今年はリュウソウジャーとのVSシリーズはなくなったものだと勝手に思っていた中、最終回でVSシリーズがあると発表されたのは本当に嬉しいサプライズでしたね。



