今日の読書 むさぼらなかった男 渋沢栄一「士魂商才」の人生秘録/中村彰彦
日本資本主義の父と言われ、新一万円札の顔となる渋沢栄一の人生を作家の中村彰彦がひもとくという一冊になります。
本のタイトルが『むさぼらなかった男』という事が非常に中村彰彦らしいタイトルの付け方であり、ここにこそ評価の力点を置いているのも分かりやすい、さすが保科正之の普及に力を入れて、幕末の会津藩、松平容保の人格を評価しまくり普及させようとしている所に共通点を感じますね。
農民出身でありながら藍を通して商人の感覚を身につけ現実主義を持ちながら、幕末の動乱期に武士の地位も得る事になり、将軍に仕える身になったからこそ、渡欧して現地と日本との違いを肌感覚で知ることになり、明治維新後政治の道を経験してから政治的な対立に嫌気をさして実業家へとなるという、波乱が多いというか一通りなんでも経験しすぎだろうという人生を送ったという事。
それぞれのターニングポイントでの振る舞いであるとか、そこで成功を掴む思考や振る舞いについて多くを割いていますが、私利私欲で多くを懐にいれるような行動を一切しない潔白さを褒める事に本当に力点を置いていますし、恐らくあの時代自分の懐を潤す事を考えていたらば国がなくなる危機感もあったろうし出来なかったんだろうなぁとも思えますね。
渋沢栄一関連のものは、しばらく色々と世の中に出てくるでしょうね。
第1章 幕末の志士になる!英才教育と士分に憧れた少年時代の決意
第2章 動乱の時代に最後の将軍に仕え出世街道を驀進ヨーロッパで「近代」を知る
第3章 政治家から実業家へ「日本資本主義の父」となる
本のタイトルが『むさぼらなかった男』という事が非常に中村彰彦らしいタイトルの付け方であり、ここにこそ評価の力点を置いているのも分かりやすい、さすが保科正之の普及に力を入れて、幕末の会津藩、松平容保の人格を評価しまくり普及させようとしている所に共通点を感じますね。
農民出身でありながら藍を通して商人の感覚を身につけ現実主義を持ちながら、幕末の動乱期に武士の地位も得る事になり、将軍に仕える身になったからこそ、渡欧して現地と日本との違いを肌感覚で知ることになり、明治維新後政治の道を経験してから政治的な対立に嫌気をさして実業家へとなるという、波乱が多いというか一通りなんでも経験しすぎだろうという人生を送ったという事。
それぞれのターニングポイントでの振る舞いであるとか、そこで成功を掴む思考や振る舞いについて多くを割いていますが、私利私欲で多くを懐にいれるような行動を一切しない潔白さを褒める事に本当に力点を置いていますし、恐らくあの時代自分の懐を潤す事を考えていたらば国がなくなる危機感もあったろうし出来なかったんだろうなぁとも思えますね。
渋沢栄一関連のものは、しばらく色々と世の中に出てくるでしょうね。
第1章 幕末の志士になる!英才教育と士分に憧れた少年時代の決意
第2章 動乱の時代に最後の将軍に仕え出世街道を驀進ヨーロッパで「近代」を知る
第3章 政治家から実業家へ「日本資本主義の父」となる