今日の読書 日本史の定説を疑う/本郷和人 井沢元彦
日本史の定説を疑うという事だけでも、井沢元彦のライフワークとなっている逆説の日本史シリーズが頭をよぎることになりますが、その井沢元彦と歴史学者の本郷和人という作家と歴史学者が定説を疑うという同じ方向を向いて、それぞれの持っている疑うさいの根拠を持ち寄って対談するというものです。
古代、中世、近世・近代と大まかに分けて3つの区分について詳しく扱うものに関する定説とそれに対する疑問を対談し、細かく扱うものについては定説について触れてから、本郷和人の検証、井沢元彦による検証という3つで1セットという形で進んでいきます。
日本史の定説について井沢元彦は常日頃から史料至上主義について批判していているわけですが、本郷和人も自分が史料を読む事が専門という事を踏まえながら、専門家も本当に読み込めているのかというと、実は結構怪しいということも提示しつつ、細かな部分まで意見が一致するというまではなくても、考え方の方向は同じ、歴史が暗記科目になってしまっている点に対する危惧も同じですね。
陰謀論的な考え方になることは危険ですが、定説を鵜呑みにするだけではなく歴史的な事実についての影響を考えるとか、そういう事が大事だと広めようとする意図が分かる1冊ですね。
第1章 古代編
検証1 邪馬台国と卑弥呼に関する「定説」
検証2 古代天皇に関する「定説」
検証3 古代女帝に関する「定説」
検証4 聖徳太子に関する「定説」
第2章 中世編
検証5 源平合戦に関する「定説」
検証6 承久の乱に関する「定説」
検証7 南北朝の内乱・正閏論に関する「定説」
検証8 応仁の乱に関する「定説」
第3章 近世・近代編
検証9 本能寺の変に関する「定説」
検証10 関ヶ原の戦いに関する「定説」
検証11 大坂の陣に関する「定説」
検証12 島原の乱に関する「定説」
検証14 徳川将軍に関する「定説」
検証15 忠臣蔵に関する「定説」
検証16 桜田門外の変に関する「定説」
検証17 明治維新に関する「定説」
古代、中世、近世・近代と大まかに分けて3つの区分について詳しく扱うものに関する定説とそれに対する疑問を対談し、細かく扱うものについては定説について触れてから、本郷和人の検証、井沢元彦による検証という3つで1セットという形で進んでいきます。
日本史の定説について井沢元彦は常日頃から史料至上主義について批判していているわけですが、本郷和人も自分が史料を読む事が専門という事を踏まえながら、専門家も本当に読み込めているのかというと、実は結構怪しいということも提示しつつ、細かな部分まで意見が一致するというまではなくても、考え方の方向は同じ、歴史が暗記科目になってしまっている点に対する危惧も同じですね。
陰謀論的な考え方になることは危険ですが、定説を鵜呑みにするだけではなく歴史的な事実についての影響を考えるとか、そういう事が大事だと広めようとする意図が分かる1冊ですね。
第1章 古代編
検証1 邪馬台国と卑弥呼に関する「定説」
検証2 古代天皇に関する「定説」
検証3 古代女帝に関する「定説」
検証4 聖徳太子に関する「定説」
第2章 中世編
検証5 源平合戦に関する「定説」
検証6 承久の乱に関する「定説」
検証7 南北朝の内乱・正閏論に関する「定説」
検証8 応仁の乱に関する「定説」
第3章 近世・近代編
検証9 本能寺の変に関する「定説」
検証10 関ヶ原の戦いに関する「定説」
検証11 大坂の陣に関する「定説」
検証12 島原の乱に関する「定説」
検証14 徳川将軍に関する「定説」
検証15 忠臣蔵に関する「定説」
検証16 桜田門外の変に関する「定説」
検証17 明治維新に関する「定説」