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今日の読書 中国と戦うときがきた日本/渡邉哲也

チャイナリスクであるとか、チャイナバブル崩壊といった類いのもの世の中に溢れて一体どれくらい経ったのか、少なくとも21世紀初頭には日本ではある程度指示するかどうかは別としてそういう考え方があるという共通認識は出来上がっていたと思います。

同時にあまりにも言われ続けてしまっているがゆえに、中国が崩壊するかのような言説は信憑性が薄いであるとか、右肩上がりの中国に対しての逆張りであろうという見方も一定以上作り上げられてもいるでしょう。

何故そう言うことが起きたのかというと、単純に中国の常識が世界のそれとは全く別物でありすぎて、中国はやがて普通に民主主義国家へと移行するという希望的観測、中国幻想に惹かれる人の予測も外れ。

常識的に考えて中国企業のやり方は世界的に見て反則過ぎて見過ごされることはなく、世界共通のルールに従わせ無ければならないし、従ったと同時に瓦解せざるを得ない状況が待っているというような予測も、厚顔無恥な中国は一切合切従う気が無く、そのため世界中に人海戦術も駆使し金を掴ませたり罠をしかけたりという切り抜け方をしたために崩壊詐欺状況に。

しかし、露骨に横暴が合っても見過ごされてきた中国に対しアメリカはついに本格的に衝突する覚悟を決めてきたとし、そうなってきている証拠の説明と、日本もそれに巻き込まれているだけではなく積極的に対中路線に乗っかってきた、乗っからざるを得ない状況になってきた、中国に対してがっつり繋がっている企業に対してそのまま続けようものなら制裁も辞さずとなっているよという証拠などを出しています。

アメリカは共和党と比べて民主党は対中国は当たりが弱い、トランプ大統領と比べバイデン大統領になると弱腰になるという予測が出回ってきていたが、大統領ではなく議会が対中制裁路線に完全に振りきれているというところと、ウイグルの人権問題というのを一番の表看板に掲げてしまった以上、民主党はひく事を許されず、共和党以上に落としどころの無い道を歩んでいきそうという予測もあったりします。

共和党以上に民主党の方が一度箍が外れると危険というのは、第二次世界大戦で原爆を落とされた日本の立場から考えると理解もしやすいような気もしますね。

中国崩壊論というものは目新しさは既にありませんし、本当に米中の衝突が起きるのかどうかも確定的な事はどうなるのか分かりません。

ただここ最近の台湾を国として認めようというような動きは明らかに潮目が変わってきているのはたしかではあると思います。

世界大戦のようなものではなく、冷戦構造崩壊時のソ連邦解体やユーゴスラビアの分裂のような形で中国が台湾を諦め、ウイグル自治区やチベット、香港の独立みたいな形で分かれていく事、さらに三国志のように分裂してくれても個人的には安全上ありがたいかなとは思ったりしますが、実際どうなるのか分からないですね。

最悪は日本に直接攻撃があることであり、これだけは避けてもらわないといけなのですが。


第1章 中国にかかわることが最大のリスクとなった日本
第2章 超弩級の中国経済大壊滅がやってくる
第3章 経済安全保障で中国と対決する世界
第4章 日本は中国にどう勝つか

テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

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