今日の読書 「失敗」の日本史/本郷和人
東京大学史料編纂所教授という専門性が高いよねという立場ながら、一般向けというか一般向けの中でも相当に気楽な読み物を欲している人向けの著書を連発している本郷和人氏による歴史上の人物の失敗と、失敗しないためにはどうすれば良かったのか、仮に決定的である失敗を回避したとしてその後どうなっていたのか、歴史学者はわりと嫌がる歴史ifにも踏みこむというものになっています。
歴史ifを嫌うのは日本の歴史学会が唯物史観が強かったからと前提としてはじめに説明していたりと、保守的というイメージが勝手にある東大という教授としては珍しいなと言わざるを得ないのですが、左にあらずば教育者にあらずという考えが強かった弊害にもふれているので、東大の教授がこういう事を指摘出来るようになったというのは、戦後教育の偏りを是正するという意味でも重要だよなと思わずにはいられないですね。
とりあえずられているのは、鎌倉時代から戦国末期まで史料がある程度揃っていた上で、近代に入ってから日本史とだけ扱おうとしても色々と面倒になってしまうものは触れないというところまで。
それぞれの時代背景を考慮して、その時代だからこその失敗と、いつの時代であろうとも普遍的に通用する失敗まで楽しめるようになっています(人の失敗を楽しむという考え方が正しいのかどうかは知りませんが)
第1章 鎌倉時代の失敗
平清盛の失敗
源義経の失敗
源頼朝の失敗
後鳥羽上皇の失敗
北条時宗の失敗
北条高時の失敗
第2章 南北朝時代の失敗
後醍醐天皇の失敗
北畠顕家の失敗
北畠親房の失敗
第3章 室町時代の失敗
春屋妙葩の失敗
斯波義将の失敗
三宝院満済の失敗
畠山持国の失敗
第4章 戦国時代の失敗
上杉謙信の失敗
武田信玄の失敗
今川義元の失敗
武田勝頼の失敗
北条氏政の失敗
第5章 安土桃山時代の失敗
浅井長政の失敗
織田信長の失敗
豊臣秀吉の失敗
第6章 関ヶ原の失敗
石田三成の失敗
京極高次の失敗
上杉景勝の失敗
伊達政宗の失敗
毛利輝元の失敗
歴史ifを嫌うのは日本の歴史学会が唯物史観が強かったからと前提としてはじめに説明していたりと、保守的というイメージが勝手にある東大という教授としては珍しいなと言わざるを得ないのですが、左にあらずば教育者にあらずという考えが強かった弊害にもふれているので、東大の教授がこういう事を指摘出来るようになったというのは、戦後教育の偏りを是正するという意味でも重要だよなと思わずにはいられないですね。
とりあえずられているのは、鎌倉時代から戦国末期まで史料がある程度揃っていた上で、近代に入ってから日本史とだけ扱おうとしても色々と面倒になってしまうものは触れないというところまで。
それぞれの時代背景を考慮して、その時代だからこその失敗と、いつの時代であろうとも普遍的に通用する失敗まで楽しめるようになっています(人の失敗を楽しむという考え方が正しいのかどうかは知りませんが)
第1章 鎌倉時代の失敗
平清盛の失敗
源義経の失敗
源頼朝の失敗
後鳥羽上皇の失敗
北条時宗の失敗
北条高時の失敗
第2章 南北朝時代の失敗
後醍醐天皇の失敗
北畠顕家の失敗
北畠親房の失敗
第3章 室町時代の失敗
春屋妙葩の失敗
斯波義将の失敗
三宝院満済の失敗
畠山持国の失敗
第4章 戦国時代の失敗
上杉謙信の失敗
武田信玄の失敗
今川義元の失敗
武田勝頼の失敗
北条氏政の失敗
第5章 安土桃山時代の失敗
浅井長政の失敗
織田信長の失敗
豊臣秀吉の失敗
第6章 関ヶ原の失敗
石田三成の失敗
京極高次の失敗
上杉景勝の失敗
伊達政宗の失敗
毛利輝元の失敗