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今日の読書 「おばけ」と「ことば」のあやしいはなし/京極夏彦

京極夏彦による講演をまとめた講演集になります。

基本的に話の軸は妖怪関係であり、それについて付随するものは水木しげるであったり、柳田国男であったり、妖怪というのはどういうものであるかという根本的な者であったり、文化的な背景であったり、それを描写してきたものであったり、日本語の特性であったりなどなどですね。

京極夏彦は小説の中でも、衒学的に妖怪関連のものを描いていますし、対談であったり、エッセイ的なものでも色々とやっているので基本的な考え方というのは多く目にしてきていますが、改めて軸がぶれないし講演においても話のネタにする情報がアップデートされているくらいで前に言っていた事と違うじゃんという事にならない安心感がありますね。

世の中に面白くない本はない、面白くないと感じるのは自分の責任として、面白いと分かるまで読み込んでみるとか、文化は比べて上下をつけるものではないとか、ここの所目に余る短絡的短期的に分かりやすく上下関係で断言する風潮と真逆な所にすごく安心感を覚えますね。

そして改めて水木しげるの功績の凄さって、作品の知名度というだけではなく、妖怪に関する日本人の概念を無意識下にすり込んだことだよなぁと感心するしかないというかね。

第1談 世界の半分は書物の中にある
第2談 水木“妖怪”は何でできているか
第3談 水木漫画と日本の“妖怪”文化
第4談 「怪しい」「妖しい」「あやしい」話
第5談 柳田國男と『遠野物語』の話
第6談 河鍋暁斎はやはり画鬼である
第7談 幽霊は怖いのだろうか?
第8談 「ことば」と「おばけ」との関係
第9談 日本語と“妖怪”のおはなし 

京極夏彦講演集 「おばけ」と「ことば」のあやしいはなし

テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

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